差別の根源を考える

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224893
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0039

内容説明

今は読めなくなっていた、差別問題を考える歴史上名高い記念碑的な講演「融和促進」「融和問題に関する歴史的考察」に加え、柳田國男の名論文「毛坊主考」を、独自の視点で一歩深めて発展的に書き継いだ「俗法師考」を収める、待望久しい一冊。

目次

融和促進(改善と解放;解放の要求とその結果;差別されるものの悲哀 ほか)
融和問題に関する歴史的考察(歴史的考察の必要;いわゆる特殊部落の沿革概説;国法上の良民と賎民、及び雑戸 ほか)
俗法師考(俗法師考序論;法師と坊主;声聞師考 ほか)

著者等紹介

喜田貞吉[キタサダキチ]
1871年、徳島県生まれ。歴史学・考古学・民俗学。京都帝国大学教授。アイヌ・蝦夷研究、法隆寺再建論、被差別部落研究の先駆者。1939年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

35
図書館本。非人(ヒニン)とは公民に非ざる者、穢多(エタ)とは餌取り(エトリ)が訛ったもの。ヒニンとはもともとは律令制が敷かれて公地公民制になって以降、権力者と農民以外の者がそう呼ばれた。エタは仏教浸透以降、家畜の屠殺や皮革産業に従事していた者がそう呼ばれた。長年の研究成果からそう示す。彼らは部落を作って、あるいは1箇所に集められて部落を作らされて暮らし、つい近年まで差別され続けてきた。著者は彼らとの融和が必要だと説く。そして「真の融和は、人道上の反省から起こるところの真の同情心に基づかねば」と訴える。2018/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1459230
  • ご注意事項