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出版社内容情報
なぜ憑き物や、憑き物筋ということが言われるのか。<魔の呪力>とはなにか、日本人の精神史の裏面を掘り下げる名著。解説=小松和彦
内容説明
狐憑き、犬神憑き、トウビョウ、外道、餓鬼憑き…。なぜ憑き物や、憑き物筋ということが言われるのか。巫女や行者の村々への定着から、〈魔の呪力〉とはなにか、日本人の精神史の裏面を掘り下げる、憑霊信仰の民俗学の記念碑的名著。
目次
緒記―憑き物研究
古代人と狐―むしろ親しむべき狐
狐の三種類―騙す狐と憑く狐と福狐神
憑く狐の形態―それは鼬に似た動物
野干と狐―野干は憑く狐
トウメ(専)と狐(一)―トウメはもと老女の称
稲荷の神と狐―御食津神と三狐神
トウメ(専)と狐(二)―老女から巫へ、巫から狐へ
稲荷と狐との関係の起原の考―福神としての狐について
トウビョウの話―トウビョウという名の考〔ほか〕
著者等紹介
倉光清六[クラミツセイロク]
1894年、鳥取県生まれ。考古学者、教育者、元淀江町長。鳥取県を中心にした山陰地方の縄文・弥生文化研究の草分け。喜田貞吉主宰の雑誌『民族と歴史』の編集に参加、健筆をふるい、その“憑物研究号”を実質的にまとめるなど、民俗、宗教研究に従事。その後、鳥取県の妻木晩田遺跡、島根県の亀嵩遺跡の発掘調査にあたった。1963年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。