内容説明
伊賀、甲賀、軒猿、雑賀衆、鉢屋一党、世鬼一族、くノ一…。彼らは、乱波、透波、突破、草、犬などと呼ばれ、歴史の闇で活躍した戦国時代の陰の主役である。各種の史料を蒐集し紡ぎあわせ、実在したとされる８０人の謎に迫る。戦国小説をより深く読むための恰好のガイドブック。
目次
第１章 戦国大名と忍者集団の実態（戦国忍者の使命；伊賀忍者 ほか）
第２章 戦国忍者武勇列伝（雑賀孫市―津田流火術・鉄砲射撃の名人；大林坊俊海―人取橋・摺上原の合戦に暗躍した政宗の忍者 ほか）
第３章 戦国忍者の戦場働き七選（鈎の陣―甲賀忍者の名を天下に轟かせた戦い；厳島の戦い―元就の謀才が冴えわたった生涯で最大の決戦 ほか）
第４章 江戸幕府の忍者と全国に散った忍者（江戸幕府の忍者；全国に散った忍者）
第５章 最後の忍者働き「島原の乱」（島原の乱勃発；“戦う忍者”に出動命令）
著者等紹介
清水昇［シミズノボル］
１９４４年、群馬県生まれ。作家、日本文芸家協会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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スー
9
まず、忍者列伝の中に馬場信春や仙石秀久があるのに驚きました。そして、風車の弥七が実在したのにビックリです。さすがに風車は投げないようですが。忍者と言っても戦場で戦う者から情報収集や命令の伝達までいろいろ役割があり、それぞれの特技を生かして活躍していた。足が速いとか気付かれづに侵入するのが忍者なら鳥居強右衛門も忍者でいいんじゃないか？と思っちゃいました。2017/03/29
風鈴
4
色々と勉強にはなったけど、気分が萎える文章だな…（注釈あるなしに関わらず、著者の想像が突然紛れ込むなど）と思ったら、交通新聞社さんの碓氷峠の著者と同じで、あ…とお察ししてしまった。実在した忍者に萌えはなくてもいいかな。ガイドブックと謳うなら、淡々と粛々と可能な限り史実に基づいて欲しい。2018/01/09
金監禾重
3
史料批判にとらわれない、軍記物上等の忍者の世界を知りたくて読んでみたが…質の低い古い本という印象。忍者列伝はなんの基準もなく配列。せめて出身地（流派）でまとめれば良いのに。忍者の定義もない。記述も典拠があるか作家である著者の考えか不分明。この本で知ったことが最低限江戸時代に書かれたことなのか、著者の創作か、わからない。2022/08/17
テツ
1
面白かった。掲載されている80人の忍者は僕でも名前を知っているような有名人から初めて聞いたマイナー忍者まで取り揃えられていて、その履歴書を眺めるだけでも心が踊る。フィクションの世界のように超能力を用いてバトルする忍者とは違い、リアル忍者の方々は外交手腕と諜報活動能力が必須だったんだなあ。大切なのは個の力ではなく集団の力。2014/08/29
ぐだぐだ
0
戦国武将の策略を実行するための有能な手足。土地や名誉が与えられるわけでもないだろうに、忍者のモチベーションってどこからきてたのかねぇ2017/08/14
