自動車爆弾の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224732
  • NDC分類 559.28
  • Cコード C0022

内容説明

1920年、ウォール街で炸裂した一台の馬車とともにはじまった「貧者の空軍」=自動車爆弾による惨劇の悪循環―『要塞都市LA』『感染爆発』などで来たるべき世界の暗黒をえぐりつづける著者がおくる、かつてない戦慄の現代史。

目次

ウォールストリート一九二〇年
貧者の空軍
幕開けの爆轟
ジャッファ・オレンジ
サイゴンの男
プラスチック爆弾の祭典
悪魔の種
爆弾都市へようこそ
「ブラック・スタッフ」
死者を嘲ること
地獄の厨房
ベイルート・ヒルトン
自動車爆弾大学
自爆する虎
ソフト・ターゲット
ロス・コチェス・ボンバ
包囲網下の都市
恐怖をもたらす方法
ブッシュ殺害計画・オクラホマ爆破
ジハードの惑星
イラクの君主
地獄の門

著者等紹介

金田智之[カネタトモユキ]
東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程社会学専攻

比嘉徹徳[ヒガテツノリ]
一橋大学言語社会研究科博士課程精神分析専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3
自動車爆弾という「発明」が20世紀の世界へ与えた負の影響を、有名無名の数多の事件を通して辿っていく社会史。著者が「貧者の空軍」と呼称する自動車爆弾は、1920年、サッコ・ヴァンゼッティ事件に憤激したウォール街のアナーキストに始まり、2000年代に入って世界中に拡散し、紛れもなく現代世界を象徴する発明の一つとなった。2017/12/30

yooou

3
☆☆☆☆★ 国家対国家ではなく、体制と反体制の争いでは反体制派の強力な武器として自動車爆弾が生み出された。その技術と手法は進化を遂げ、最新鋭の武器で武装した軍隊に対抗しうるものになってきている。これは原理主義者たちの頑迷な抵抗だけではなく、力で圧倒しようとする体制側の弾圧にも原因があるということを鋭く指摘している。2011/12/25

midnightbluesky

3
なぜこの武器が現在も有用されるか、という疑問を説明してくれる。2008/02/17

takao

2
ふむ2023/07/09

えふのらん

2
自動車爆弾の運用例。匿名性を持ちながら安価で、事後には必ず社会的影響力を約束するという、何でもありな凶器を個人、組織犯罪の区別なく紹介しているのが面白い。ウォールストリート爆破の記述があるかと思えば、バス学校爆破事件について語られたりと歴史を縦横無尽に駆け巡る様子は一種のフェチズムを感じさせるほど。政治、思想的な背景や社会問題で視点を統一しようとする作品ではないので、読み切るのにやや体力が必要だった。2017/08/03

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