インドカレー伝

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  • サイズ B6判/ページ数 338,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224572
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0022

内容説明

インドカレーは、いかにしてインドカレーになったか…大国列強からの侵略、占領によってもたらされた食をはじめとするさまざまな生活習慣。外国文化を融合した料理こそカレー料理なのだ。カレーの成り立ちから読み解く、知られざるインド食文化史。

目次

第1章 チキンティッカ・マサラ―本場のインド料理を求めて
第2章 ビリヤーニー―ムガル帝国の皇帝たち
第3章 ヴィンダルー―ポルトガル人と唐辛子
第4章 コルマ―東インド会社の商人と寺院、ラクナウの太守
第5章 マドラス・カレー―イギリス人によるカレーの発明
第6章 カレー粉―インドをイギリスにもちかえって
第7章 コールドミート・カツレツ―インドにおけるイギリス食品
第8章 チャイ―紅茶大作戦
第9章 カレーとフライドポテト―シルヘットの船乗りとインドのテイクアウト
第10章 カレーは世界を巡る

著者等紹介

コリンガム,リジー[コリンガム,リジー][Collingham,Lizzie]
ウォーリック大学で歴史を教えたあと、ケンブリッジ大学ジーザスカレッジの研究員となる。フリーの研究者および著述家となったのち、スウェーデン、ドイツ、オーストラリア、フランスで暮らしたが、いまも落ち着く先を探し求めている

東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yooou

6
☆☆☆★★ インド各地の民族の郷土料理が外来の文化と合流して「カレー」が生まれたその源流をたどる旅。ほんと若干だけどイギリスの独善的で傲慢な態度が著者からも感じれるきがするのだけどこれはアングロ・サクソンの血なんだろうか。2014/05/11

tama

5
図書館本 以前から注目。332頁 「!」多い。ターメリックの登場が意外なほど少ない。主役じゃないの!?ポルトガルが持ってきた唐辛子がインドの舌に合ってた。以前は辛みつけには胡椒と生姜。再び意外にも中国の山椒は一切登場せず。ヒマラヤを越えられなかった!?イギリスカレーはインドでも好評。著者の意見として「イギリス人には文化の中に入ってくる外国の料理を自国のものに変える嘆かわしい習慣がある・・・イギリスにカレーが浸透しているのは多文化主義からでなく自分たちの好む範囲でしか世界主義になれない。日本もだ~2017/10/12

主任のデリちゃん

4
これはインドに行く前に読むべき本ですよ! もちろん僕のように行った後でも十分に楽しめる本である事は間違いありません! とにかくカレー好きは必読でしょうね。2014/03/22

★miya★

3
イギリスでバングラデシュ人が本場のインドカレーを作っている現実に"本場"ってなんやねん?ってことで色んな社会や文化がカレーに影響を与えてきたか、どう変化し何を守り続けているかが書かれていました。 アーユルヴェーダを実践する薬膳としての側面が面白かった。借りて読んだけれど、面白かったから買おうかな。2014/05/07

茶幸才斎

3
我々がインド料理店で口にするあの味は、聖なるガンジスの流れとともに太古のインドに元々あったものではなく、ムガル帝国やポルトガルの影響を経て、近代の大英帝国入植者の手で生み出された。西欧や新大陸から入って来た新しい食材は、香辛料を多用するインド式の料理に溶け込む一方、インドで生まれたカレーは、イギリス本土においては更に独自の変化を遂げた。日本にいるとあまり実感はできないが、料理とその調理法、そしてその味は、土地の風土、文化または宗教と深く結び付いており、その土地にあってはじめて最高の味が引き出されるのだね。2011/12/10

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