旅の民俗学

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224558
  • NDC分類 380.4
  • Cコード C0039

出版社内容情報

旅する巨人・宮本常一の旅に関するきわめつけ対談集。テーマは、「日本人の起源」「旅と伝説」「道の文化史」「海と日本人」「漁村と港町」「観光資源」など。メンバーは、秋元松代、丸谷才一、松谷みよ子、杉本苑子などなど。

内容説明

旅する巨人、旅のすべてを語る。日本人はどこから来たか、に始まるさまざまな旅。騎馬民族説から、旅と伝説、高野聖と平家部落、道の文化史、海と日本人、漁村と港町…など、宮本民俗学の真髄がここに。

目次

旅と民俗学―土と生活と応用の視点
日本人の旅と文化の交流―悪人はいない日本の常民文化(筑波常治)
歩く得歩かぬ損(秋元松代)
「人生は旅」の思想(丸谷才一・紀野一義)
日本人とは―その起源にさかのぼって(江上波夫・国分直一)
日本の原点(水上勉)
旅と伝説に魅せられて(松谷みよ子・松永伍一)
高野聖と平家部落―日本人は悲劇的英雄がお好き(杉本苑子)
道の文化史(中西睦)
新志摩風土記―大浦と小浦
漁村と港町(河野通博)
海と日本人(山崎朋子・茂在寅男)
貴重な観光資源を保護する態度(荒垣秀雄)

著者等紹介

宮本常一[ミヤモトツネイチ]
1907年、山口県周防大島生まれ。民俗学者。大阪府立天王寺師範学校卒業。大阪で郵便局員、小学校教諭を務めた後、渋沢敬三主宰のアチック・ミューゼアムに所属。武蔵野美術大学教授、日本常民文化研究所理事、日本観光文化研究所所長なども務めた。文学博士。1981年没。著書に『日本の離島』(日本エッセイストクラブ賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かんがく

9
民俗学者の宮本常一の対談集。文中でも都市化や画一化やテレビの影響が書かれているものの、まだこの時期の日本には、江戸時代以前の風習や雰囲気が大きく残っているんだなという印象。あまりビビっとくる対談はなかった。2019/02/28

Nwshina

7
三時間ほどで読了。民俗学について様々な方を交えて語った本。取材形式で描かれているためか、慣れていないと読みづらく感じる。(笑)を多用しているのも違和感。会話で進むため、読点も多い。そんな不満はあるけども、内容としては薄くないから大したことでもないかも?筆者が旅好きなようで、共感もでき満足です。『とにかくどこへ行ってもまず高いところへ上ってみなさい。そうして全体を見通せば、そこの様子が皆わかるものだし、道に迷うことがない』…良い教え。親からの言葉の影響は凄いと思う。他でも言ったような?歴史を旅する為の一冊。2022/02/22

peko

2
ところどころ前提がわからず読みにくかった部分もあるが、全国各地を比較しながら文化や風習について述べられていておもしろかった。もっと深く知りたいと思えた。2018/11/06

すずめ

1
歩く、聞く、話す。民俗学のことは知らないけど、人の営みにこれだけ近づいていくっていうのはそこにいるだけでもそこに来ただけでも足りないんだよなあって改めて思います。面白かった。特に舟乗ってどこでも行ける話が好き。2012/09/18

めめんともり

0
宮本常一初体験。対談集なので多少散漫な印象なのはいたしかたないか。平家落人集落の話が興味深かった。これからどんどん読んでいきたい。2014/06/08

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