ニュルンベルク・インタビュー〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224404
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0022

内容説明

ナチス戦犯を裁いたニュルンベルク裁判中の収容所で、ある精神科医が被告や証人たちにインタビューをしていた。「精神的に正常だった」彼らの驚くべき証言の数々。

目次

第1部 被告(国防軍最高司令部長官 ヴィルヘルム・カイテル;国家保安本部長官 エルンスト・カルテンブルンナー;空軍総司令官・プロイセン州首相 ヘルマン・ゲーリング;労働力配置総監 フリッツ・ザウケル;ドイツ国立銀行総裁・無任所大臣 ヒャルマー・シャハト;反ユダヤ主義新聞の創刊者 ユリウス・シュトライヒャー;軍需相 アルベルト・シュペーア;ヒトラー・ユーゲント指導者 バルドゥア・フォン・シーラッハ;海軍大将・海軍総司令官 カール・デーニッツ;外相 コンスタンティン・フォン・ノイラート)
第2部 証人(国家保安本部保安諜報部長 オットー・オーレンドルフ;陸軍元帥 エヴァルト・フォン・クライスト;空軍元帥 アルベルト・ケッセルリング;SS保安諜報部・国防軍諜報部長官 ヴァルター・シェレンベルク;ヒトラー付きの通訳 パウル・O シュミット;治安警察長官・ボヘミア=モラヴィア保護領総督 クルト・ダリューゲ;ヒトラー身辺護衛隊指揮官・SS上級大将 ゼップ・ディートリヒ)

著者等紹介

ゴールデンソーン,レオン[ゴールデンソーン,レオン][Goldensohn,Leon N.]
1911年、ニューヨーク生まれ。ジョージ・ワシントン大学医学部で博士号取得。その後、神経学と精神医学を修める。アメリカ陸軍の軍医として、1943年にヨーロッパ戦域に参加。終戦時は少佐。戦後、ニュルンベルク裁判中に収容所付き精神分析医となる。裁判が始まって6週間経った1946年1月初旬から同年6月下旬まで、21名のナチス被告の精神面での健康に責任を負うと同時に、多数の証人にも面接する。1961年に心臓発作で死去した

小林等[コバヤシヒトシ]
1959年生まれ。慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。翻訳家

高橋早苗[タカハシサナエ]
東京生まれ。明治学院大学文学部英文学科卒業。翻訳者

浅岡政子[アサオカマサコ]
東京生まれ。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ルナティック

3
便宜上この日付で。インタビューと銘打っていますが、その通り。しかし・・・インタビューに応じると、その言葉等々が裁判で自分の不利になるかと恐れる方々は・・・言葉少な&当たり障りない&最初から登場しないってことでして。だから、ゲーリングやハンス・フランク等々の方は、いつも饒舌なので、この本でも饒舌。私的には、あまり饒舌ではない方々の言葉が読みたかったのに・・・あぁ、アウシュヴィッツの所長だったヘスの章は、興味深かったです。ちょっと、残念だった本・・・・!2014/07/18

takao

2
責任を故人であるヒムラー等にかぶせるひとが多い。ヒトラーは天才で、虐殺を知らなかったはずとするのも多い。 暗殺未遂事件後、人格が変わったとの証言もある。 当時のドイツは不況による失業者が増大し、かつ、ロシア革命で大量のユダヤの亡命者がドイツに流れていた。 さらに、シオンの長老の議定書が広く信じられていた時代でもある。 ヒットラーは民主的手続きにより選出された。2018/05/03

a-park

2
戦争裁判の被告として拘留中という均一な状況におかれているからこそ、各々の発言や態度の差異が際立つ / フリッツ・ザウケルのあまりの小役人っぷりが読んでいていたたまれなかった2010/04/22

メロン泥棒

1
訳書2005年。原著2004年。ニュルンベルク裁判の被告たちに精神科医が行った診察のまとめ。現在ほど守秘義務が厳しくない時代の話なので突っ込んだ内容も聞いている。被告たちは不用意な発言をすると裁判に悪影響を与えるのではないかとの疑いもあり、本書にある発言がすべて本心とは限らない。それにも関わらず、多くの被告がヒトラーを賞賛しているところが面白い。人の意見を聞かないという評価もあるが、常人離れした意志と能力を高く評価している。また、ユダヤ人の虐殺については知らなかったと答えるもの多い。2010/11/02

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