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内容説明
東京、横浜、沖縄、台湾、NY、スイス…イレズミを通して今、「近代日本」の姿が浮き彫りになる。
目次
序章 NYタトゥー考
第1章 文化人類学から見たイレズミ
第2章 日本イレズミ史―古代から近代まで
第3章 海を渡った沖縄針突女性の運命
第4章 台湾原住民族のイレズミ除去―「日本人」になるために
第5章 私的イレズミ研究史
第6章 現代タトゥー論
著者等紹介
山本芳美[ヤマモトヨシミ]
1968年生まれ。跡見学園女子大学、明治大学大学院政治経済学研究科博士前期課程を経て、昭和女子大学大学院生活機構研究科博士後期課程満期退学後に学術博士号(論文)を授与される。2000年夏から2003年春まで台湾・中央研究院民族学研究所に留学。2003年4月より都留文科大学比較文化学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
70
イレズミ研究書。2005年刊[序章︰NYタトゥー考]ある日パートナーや子や孫がタトゥーを掘ってきたらどうする[第1章︰文化人類学から見たイレズミ]人間は裸になれないサル[第2章︰日本イレズミ史]古代から近代[第3章︰海を渡った沖縄針突女性の運命]身を守るための針突と戦後差別[第4章︰台湾原住民のイレズミ除去]日本人になるために[第5章︰私的イレズミ研究史]研究者だからってしてるとは限らない[第6章︰現代タトゥー論]基本消せない。彫親コミュニティ▽読みごたえ有り。文化人類学としてのイレズミの歴史がよくわかる2022/07/23
獺祭魚の食客@鯨鯢
59
魏志倭人伝で倭人は海に潜りイレズミをしていると記述されています。 海人・海女は伊勢を含め海辺で生活します。天武は「大海人」皇子として天智(中大兄)の年上の弟として突然登場。 高句麗からの渡来人が王位簒奪した事実を「日本書紀」で秘匿したが「万葉集」の額田王の歌によって明るみに。 天津神は渡来人(弥生人)、国津神は縄文人と分け、それぞれ海幸彦と山幸彦に比定されます。日本人としてショッキングではあるものの腑に落ちる思いがします。 またイレズミは日本人としての感覚に「肌に合わない」理由もわかります。2020/07/27
隠者
1
何事にも歴史はあるしその時その時の状況に振り回されるのはどこも一緒という。外国の目を気にして規制したのが外国の力で存続することになったのはなんとも皮肉というかなんというか。良し悪しは置いといてイメージが悪いし何だかんだと言ったところで違う肌をしてたらギョッとしてしまうのは仕方ないと思う。ま、結局やらないに越したことはないのだろう。やるつもりもサラサラないけど。2021/03/03
古倉
1
レポートの資料として部分的に読んだ。刺青のような身体改造する人は生まれ変わり願望があるのだとか。所詮動機の一つに過ぎないと思うが『堀さんと宮村くん』の宮村や、『蛇にピアス』のヒロインの心情に当てはまっている気がした。解釈の参考になった。2012/11/20
ちゃんとも
1
昔の沖縄女性の手の甲に施されていた「ハヂチ」や台湾のある部族のイレズミなど、世界の刺青の歴史やその意味合いなど大変興味深い内容。タトゥーを入れたいと考えている方は一度読んでみては。