日本幻獣図説

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  • サイズ A5判/ページ数 164p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309224312
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0039

内容説明

不可思議な生き物幻獣とは何か?不可思議な生き物たちを絵図、ミイラ、記録から探る。

目次

1章 幻獣名鑑(河童;鬼;天狗;人魚;龍;雷獣;その他の幻獣たち)
2章 予言する幻獣(件;アマビコ;アマビコの系譜;予言獣の共通性;吉祥の幻獣たち;異形の幻獣)
3章 記録のなかの幻獣(メディアと幻獣;江戸の幻獣文献;幻獣のデザイン)
4章 幻獣の背景(予言獣の創造;諷刺としての幻獣;ミイラの伝承)

著者等紹介

湯本豪一[ユモトコウイチ]
1950年生まれ。川崎市市民ミュージアム美術館担当室長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5〇5

4
妖怪とは異なる不可思議な存在としての幻獣。その幻獣を考察した興味深い一冊である ♦明治時代の新聞には、河童、鬼、天狗、人魚などの目撃談等の記事が載っているという ♣コロナ禍で取上げられた「アマビエ」も除災法を伝える予言獣として登場している ♥明治以前は、幻獣は、その存在を否定できない、実体が感じられるものであったようだ ♠そう言えば、クッシー、ツチノコ、ヒバゴンといった昭和の幻獣たちは今は何処に…2022/06/10

紅独歩

2
現代風に言うなら「UMA」と呼ばれる存在を、「妖怪」とは別に「幻獣」とカテゴライズしてはどうかと提唱する一冊。2004年夏に開催された『日本の幻獣展―未確認生物出現録』をうけての出版であるせいか、カラー図版は少なめモノクロ図版は小さめ。「河童」「鬼」「天狗」「人魚」「龍」「雷獣」というメジャーどころから、予言獣や明治の絵入り新聞で紹介されたマイナーどころまで。とくに詳しく触れられているのが「アマビコ」で、「アマビエ」は誤字という指摘が面白い。見世物の考察がもうすこし詳しければ、なお良かった。2014/01/17

0
個人的に関わりのある地名が出てきてドキッとしたり、小さい頃友達の家に河童のミイラがあったのを思い出したり。アマビコの絵の変遷が面白かった。2014/06/01

辺野錠

0
色んな幻獣大集合で面白い。河童とか天狗とかメジャーな奴からマイナーな予言獣まで幅広く取り上げられてます。印旛沼の怪物のインパクトはでかい。2010/04/08

志村真幸

0
 著者は川崎市市民ミュージアムの学芸員として、多数の妖怪の展覧会を企画したことで有名な人物。  本書は、多くの図を用いながらいろいろな妖怪を紹介したもので、さらに妖怪のイメージがどのように発生し、伝わっていくかといったことについての考察も開陳されている。  扱われているのは、河童、鬼、天狗、人魚、龍、雷獣など。さらに予言をする妖怪として、件、アマビコ、アリエが分析される。  新聞記事などもとりあげられ、非常に刺激的な本である。  ただ、分析にはやや疑問が残る。ちょっと強引すぎるのでは。 2018/01/29

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