内容説明
エジプト征服に野望を抱くナポレオンとロゼッタストーン解読に魅せられたシャンポリオン。ふたつの情熱が交錯する一大歴史エンタテインメント。
著者等紹介
メイヤーソン,ダニエル[メイヤーソン,ダニエル][Meyerson,Daniel]
コロンビア大学特別研究員。ニューヨーク大学、ベニントン大学でも創作文芸の講師を勤める。豊富な知識と想像力を駆使した、歴史ノンフィクションを得意とする。ニューヨーク市在住
藤井留美[フジイルミ]
翻訳家。上智大学外国語学部卒
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感想・レビュー
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桔梗屋
5
シャンポリオンがロゼッタストーンのカルトゥーシュに着目して、古代エジプトのヒエログリフの解読に成功した、というエピソードを最初に知ったのは、カール・セーガン博士の『Cosmos』だった。初読から40年近く経ってもよく覚えているお話だけど、当然、解読に至るまでの紆余曲折はあった訳で…思ったより以上に難儀な日々だったんですな。献身的に弟を支え続けた兄(彼自身も優秀な学者さん)や、ほんの一瞬だけ邂逅したナポレオン(ロゼッタストーンが運び込まれたきっかけ)だとか…は、出てくるけど、本人めっさ寂しい人生だった印象。2023/05/20
misui
5
ナポレオンとシャンポリオンを中心に描く歴史エンターテイメント。夢想と狂気に取り憑かれた二人と周辺の人々の輝跡を辿り、革命からロゼッタストーンの解読までの流れを見せてくれる。ただあまりにエンタメに流れているというか、あくまで読み物としての面白さを優先しているように思えるので信用性についてはよくわからない。別の本で補強したいところ。それとヒエログリフそのものにも興味が出てきた。2016/07/03