パンの歴史―世界最高のフランスパンを求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309224206
  • NDC分類 588.32
  • Cコード C0022

内容説明

歴史上、世界でいちばんおいしいパンは、18世紀のフランスで作られていた。パンの質は、その後、目に見えて落ちてしまう。今やフランスパンは、世界で「最もまずいパン」に成り下がってしまった。1960年代に入っていよいよパン職人が立ち上がる。「フランスパンは、我々の文化だ!」本書は、「おいしいパン」とは何かをパン産業、農業、経済、政治、庶民の味の嗜好など、多角的に紹介、解説している。エリック カイザー、ドミニク セブロン、フランシス オルデル…現代のパン職人の名匠のエピソード満載。もちろん、パンの味を評価する方法も教えます。読めばフランスパンのおいしさが増すこと請け合い。

目次

第1章 おいしいパン―その実践と解釈
第2章 パンをめぐるふたつの危機
第3章 白パンのウエスタン
第4章 敵と競争
第5章 パン屋と国家、あるいはパンと民衆と王
第6章 製粉業者とパン屋
第7章 モンジュ戦争と義勇兵たち

著者等紹介

カプラン,スティーヴン・L.[カプラン,スティーヴンL.][Kaplan,Steven L.]
コーネル大学、フランス政治学院、高等師範校(エコール・ノルマル・シュペリウール)教授。ヨーロッパ史の研究で最も知られたアメリカ人研究者のひとり

吉田春美[ヨシダハルミ]
上智大学文学部史学科卒業。フランス文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kouro-hou

29
俺は歴史家だがパンにはちょっと煩いんだ。職人に習ったし素人ではないぞ。そんな俺だから言うが今のパリのパンは不味い!あんまり不味いからこの前買ったのは捨てたわ!俺に美味いパンを食わせろ!!という序章を読んでこの本は大丈夫なのか?と不安になったが、ここで憑き物が落ちたのかそれ以降はわりとまともw 原題は「美味い(フランス)パン」で内容はアンシャンレジーム以降のパン業界の興亡史(仏限定)といった所で、職人、技術、素材、機材、組合、商社、法律のバトルロイヤルが語られる。パンの歴史については全く書いてないので注意。2019/01/05

くさてる

2
そもそもパンの起源とは…という内容かと思いきや、違いました。フランスにおける特別な食べ物としてのパンが、どのように登場し扱われ変化してきたのかということをパン業界や政治的な駆け引きの部分にも多く頁を割いて説明した内容です。あとがきにあるように、日本で言えばまさに「コメ」。単なる食物ではなく主食として象徴的な役割をもちながらも生活の変化や経済的な問題で、その立ち位置が揺らぐのが米と同じ感じでした。でも、パンそのものの魅力についての蘊蓄も味わえる内容です。食べたくなりました。2013/03/27

tomofi

0
パンという食物がどのような食べ方をされ、どのような進化を遂げたのか、そのような疑問や期待には一切答えてくれなかった伝説の本です。それでも筆者のパンに対する情熱は伝わりました。骨を埋める覚悟で読むことをおすすめします。興味が薄れるとかなり辛いです。2005/01/01

浮草堂美奈

0
歴史や、文化、モラルなど、言を尽くして「まずいフランスパンは嫌だ! 美味しいのが食べたい!」と書かれた本。つい晩ごはんにバゲットを買ってしまったので、責任を取って頂きたい。明日の朝食はくらしモアの食パンにして、粗食主義者に立ち返る。2014/07/04

wada325

0
粗悪な原料を混ぜてごまかしたパン→大量の添加物入りのパン→昔ながらの天然酵母パンへ。落ち込んだパンの消費量を増やすために試行錯誤と努力。パン自体の変化の他に、パン業界と国、メディア、製粉業者との良くなったりいがみ合ったりな関係など、パン業界の歴史も。こんなにいろいろあったのね。数行、日本に触れてあった。日本で作られているバゲットのレシピは30年以上前に画期的な方法とされたものだそうだ。有名な某ホテルのバゲットはそのレシピを使ってるかも。でも、最近オープンしてるようなパン屋さんはそのレシピは使ってない気がす2012/03/11

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