内容説明
東京大空襲、沖縄の地上戦、広島、長崎、さらにアウシュビッツの悲劇!あの戦争を、風化させてはならない―。国内、海外15人の体験者が語りかける戦争の悲惨、そして平和へのメッセージ。
目次
伊江島の「命こそ宝」の家へ―阿波根昌鴻(日本)
忘れてたまるか東京大空襲―おのざわ・さんいち(日本)
後ろ姿はさびしいけれど―上原良司(日本)
ベトナム反戦のゼッケン8年―金子徳好(日本)
ベルリン五輪で金メダルを―孫基禎(韓国)
穴から穴へ、13年を生き抜いて―劉連仁(中国)
日本軍機の空襲で右腕を失う―高熊飛(中国)
霧社事件の現場を探る―モーナ・ルダオ(台湾)
ベトナム“二〇〇万人”餓死を撮る―ボー・アン・ニン(ベトナム)
ひとりぼっちの地下記念館―ウラジミル・ベトヴィッキー(チェコ)
「焼け跡の聖者」と呼ばれた人―ゼノ・ゼブロフスキー(ポーランド)
アンネの隠れ家を支える―ヘンク・ヒース(オランダ)
B29捕虜の消せない記憶―R・ハップ・ハロラン(アメリカ)
「エルベの誓い」に生きる―ジョセフ・ポロウスキー(アメリカ)
軍隊をすてた国で元大統領に会う―アリアス・サンチェス(コスタリカ)
著者等紹介
早乙女勝元[サオトメカツモト]
1932(昭和7)年、東京生まれ。一二歳で東京大空襲を経験。働きながら文学を志し、一八歳の自分史『下町の故郷』が直木賞候補に推される。『ハモニカ工場』発表後は作家に専念。ルポルタージュ『東京大空襲』がベストセラーになる(日本ジャーナリスト会議奨励賞)。70年、「東京空襲を記録する会」を結成し、『東京大空襲・戦災誌』が菊池寛賞を受賞した。99年に映画「軍隊をすてた国」を企画。2002年、江東区北砂に「東京大空襲・戦災資料センター」をオープン、館長就任。庶民の生活と愛を書き続ける下町の作家として、また東京空襲の語り部として、未来を担う世代に平和を訴え続けている
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