内容説明
息づまる緊迫の五日間。満席の羽田発日航機が武装した赤軍派の男たちに乗取られた!!羽田→福岡→ソウル→ピョンヤン(北朝鮮)と劇的な展開をみせた日本初のハイジャック事件の知られざる全容を明かす力作。
目次
1 事件勃発
2 福岡
3 ソウル(第一日)
4 ソウル(第二日)
5 ソウル(第三日)
6 ソウル・ピョンヤン(第四日)
7 ピョンヤン(第五日)
8 ピョンヤン・東京(第六日)
9 代議士と機長その後
10 ピョンヤンの赤軍派その後
著者等紹介
久能靖[クノウヤスシ]
1936年生まれ。東京大学卒業。1960年日本テレビ放送網(株)入社。アナウンサーとして主にニュース部門を担当。東大紛争、成田闘争、浅間山荘事件、日中国交回復なども中継。1972年報道部記者に転じ、警視庁、労働省、自民党、国会等を担当。キャスターも務める。1990年退社。フリー。現在、「おもいっきりテレビ」「ザ・ワイド」のニュースコーナー、「皇室日記」のキャスター(いずれも日本テレビ)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャズクラ本
14
◎「あさま山荘事件の真実」もそうだったが、著者の事件検証の本は取材が多岐にわたっていて実に読み応えがある。余計な私情を交えずに書かれていることが却って事件の臨場感を際立たせているようだ。この事件は僕が生まれてまだ半年も経たないうちに発生したものだが、時代や世相は辛うじて僕の可視範囲内に入っており、実感を伴ってこの事件を見ることができた。自分の知らなかったことを知る。少なくとも今の僕には、そのことが読書の最大の歓びのようである。2021/10/03
Ken Ueno
5
今となっては信じられない事件です。緊張感が伝わります。2015/02/01
レルモントフ
0
ノンフィクション小説の態を取っていて非常に読みやすかった。またパイロットや乗客だけでなく報道関係者や韓国国防部長官、在韓大使館員等、ありとあらゆる当時のよど号をめぐる関係者に取材がなされており、事件の全貌が様々な角度から描かれていたのでそれだけに読み応えがあるものだった2016/08/26
湘南☆浪漫【Rain Maker】
0
上っ面しか事件のことは知らなかったけど、緊張感のある光景が目に浮かんできた。2016/07/19
エスコルチア
0
「今年の秋、断固として前段階武装蜂起を貫徹したい」と言って50年経ってますけどまだなんでしょうか2023/10/19