内容説明
イギリス19世紀ヴィクトリア朝時代に、未知の世界を旅した自然科学者たちの物語。ダーウィン、ウォレス、スプルース…驚くべき自然の発見と世界観の大転換を引き起こした情熱の世紀。
目次
第1章 調査に乗り出す博物学者たち
第2章 アフリカ奥地
第3章 アマゾン川の博物学者
第4章 アマゾン川からアンデス山脈へ
第5章 植物ハンター
第6章 ウォレスと極楽鳥
第7章 野蛮なサル
第8章 自然への視線
第9章 新たなる神話
第10章 鏡を通り抜けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amaneshino
1
博物学者達の一生をかけた探検、収集、思索の記録がたった一冊の本に収まったことは悲観すべきことではない。というかもったいないよ!! この本に出てきたいくつかの人の中で、一番胸を躍らせてくれたのがスプールス、一番敬意に評したいのがウォレス、誰だよこのイレギュラーをメアリーキングズリーにあてたいww アフリカの末尾に記された文明の芽をそこに見るよりも野蛮人という枠に納めたという歴史の結末が特にだが、イングランドの植民地主義的侵攻と学究の徒の狭間に19世紀が位置づけられていた意味がよくわかった。2011/02/08