チョコレートの歴史

チョコレートの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 395p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309223452
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0022

内容説明

「神々の食物」の味わい深い文化史。謎の多い植物カカオ、マヤ・アステカの宗教儀式の象徴、香料、薬効、媚薬、滋養、催淫、そして貴族の飲み物から大衆化に至る壮大な物語を描く名著。甘美な味に隠された驚くべき壮大な物語。

目次

第1章 神々の食物の木
第2章 カカオの誕生―オルメカ=マヤ時代
第3章 アステカ族―五番目の太陽の民
第4章 出会いと変容
第5章 チョコレートのヨーロッパ征服
第6章 カカオ産地の変遷
第7章 理性と狂気の時代のチョコレート
第8章 大衆のためのチョコレート

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

20
南米で生まれチョコレート、特権階級の飲み物だったチョコレート、コーヒーが登場する前には気付け剤として使われた。今の甘い板チョコになったのは20世紀に入る頃だった。今に至る歴史を巡るのも面白いが、アステカでは通貨として使われてきたことに驚かされた。貴重でさらには実質的な効果があるがゆえに金に代わるような交換価値を持てるのだろうが、まさかカカオがそうなったとは……。通貨発行権を放棄しカカオの木に委ねる。そうすることで、人工物だった通貨を自然循環に組み込めた。それが、帝国の繁栄へとつながったのかもしれない2016/09/16

tsubomi

7
2016.10.20-11.21:妻が病死した後、夫が研究成果のまとめをして発表するという形で出版された本書。食物史と考古学が巧くミックスされた貴重な一冊です。特に前半のマヤ・アステカ時代のメキシコ周辺での出来事はとても詳しく、勉強になります。それにしてもカカオがこれほど栽培も加工も難しい植物だったなんて知りませんでした。封建社会や奴隷制度なくしては成り立たなかった高級食材であったカカオ(チョコレート)がヨーロッパ各国に広がって今や世界の大衆的な食べ物になったのは歴史を知れば知る程驚異的。(つづく)2016/11/21

takao

1
通貨にも使用された2020/02/23

さわわ

1
カカオそのものに焦点が当てられてる。時代と共に変わった飲用方法、文化的な価値。コーヒーの歴史のほうは経済格差と貧富の差の縮図のような書き方なので時代を象徴する飲み物として随分と違う印象を感じた。2010/09/03

こうず

0
チョコレートは今ではごくありふれた洋菓子のひとつだが、その歴史は本書で語られるように、南米からヨーロッパに至るまで様々な影響を与え、また自らも影響を受けてきたものだった。今では食品であるカカオがかつては貨幣としての価値を持たされていたように、チョコレートの歴史を辿るために各時代の文化、慣習、経済まで遡る広い視座を得ねばならないことからは、文化は文化として単独で存在し得ず、その時代ごとの様々な要素と複雑に絡み合った結果として成立するのだという事実が改めて実感できる2017/11/25

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