フェニキア人―古代海洋民族の謎 (新装新版)

フェニキア人―古代海洋民族の謎 (新装新版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 442p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309223414
  • NDC分類 228.1
  • Cコード C0022

内容説明

アルファベット、古代紫を創った謎の海の遊牧民。彼らは何者か?歴史の彼方に消え去ってしまった足跡を追って著者は地中海の歴史を旅する。

目次

海に生きたベドウィン人
レバノン杉の森に接する都市
インドゲルマン語族の登場
オデュッセウスとアキレウス―フェニキア人の祖先
彼らは人工の島に住んでいた
バール子息商会の設立と興隆
ソロモン王の商売
バールと息子たちとイスラエル
テュロスの娼婦
レバノンから世界の果てへ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

8
縦軸に古代歴史的時間と横軸にエウロペーのヨーロッパ地中海空間を考古学資料、聖書、古代ギリシア・ローマ古代文献とをジャーナリストの視点から纏められた読み応えのある本だった。カルタゴーフェニキア人はハンニバルの勇猛果敢なイメージと人身供犠の野蛮性に彩られているけれど、それは絵画画面に表される様々なマスキングがもたらせた一断片のように思われた。特に人身供犠を否定するキリスト世界の恐怖心からしたフェニキア民族理解は、あり得るなと思うものだった。2023/09/18

すがし

2
地中海文明を理解し、ブローデルの「地中海」に取り組む準備として海洋民族フェニキア人を理解したく思っていたが、フェニキアに関する文献は少なく古くて高い本だが他に読む物がないという消極的な理由で手にとった。専門的な内容でとても理解が及ばないのではないかと危ぶんだが、かなり平易な内容で読みやすかった。もちろんローマやギリシャについてあらかじめ学習しておいたことも大きかっただろうが、思った以上に読み物としてのレベルが高く面白く読むことができた。2012/09/01

naoto

0
フェニキアといえばレバノン杉。でも意外とレバノン杉の記述は少なかった。バアル神やエウロペがフェニキアだったとは知らなかった。あと、パラドックスのゼノンもフェニキア人なんだと。フェニキア語ってのもどんなのだったか、興味深い。2015/12/05

Book shelf

0
海洋民族で地中海を駆け巡った民族の話ですが地図がなく、最後に索引もなく、写真も白黒で粗いところは使い勝手としては良くないところですが、研究者が書いた本ではないので、どこか独特の雰囲気がある内容です。客観的というよりも主観的な書き方をしてイメージに訴えるといいますか・・・ 当時の考古学的証拠の少なさという状況から、本書の内容は聖書を多く引用しています。近年の発掘結果など新しい情報を持っていれば少々物足りなさを感じるかも。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23140
  • ご注意事項