アンチキリスト―悪に魅せられた人類の二千年史

アンチキリスト―悪に魅せられた人類の二千年史

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  • サイズ A5判/ページ数 419p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309223346
  • NDC分類 192
  • Cコード C0016

出版社内容情報

西欧の歴史において、そのアンチキリストの概念とイメージがどのように変遷してきたかをあとづけた興味深い本。神学、民間伝承、文学、美術などから、豊富な実例を引き出し、図録が豊富なのがよい.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 262頁、より)

内容説明

「究極の絶対悪」という幻想に憑りつかれたキリスト教暗黒史の全貌!暴力と惨劇を生み出してきた「恐怖と憎悪」の思想とは何か?黙示的終末論、至福千年論、最終の敵―民衆の想像力に浸透し、社会に重大な脅威を与えた歴史を解き明かす。

目次

第1章 背神と冒涜、憎悪
第2章 キリストと対立する人格
第3章 迫害と異端、自己‐欺瞞
第4章 アンチキリスト像の確立
第5章 目前のアンチキリスト到来と教会改革
第6章 偽りの神聖
第7章 宗教改革前夜のアンチキリスト像
第8章 アンチキリスト概念の分裂
第9章 アンチキリスト概念の衰退
第10章 現代におけるアンチキリスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

garth

9
黙示とは過去の歴史を未来に投影することだという指摘に思わず膝を打つ。だから予言はかならず成就するのである。フランチェスコ会がカソリックの過激反体制派だったというのにも蒙を啓かれる。よく考えたら当たり前なのだが。2013/02/19

4
キリスト教が成立した時代から存在した最終の敵、アンチキリスト概念。その概念が各時代を通してどのように存在し発展していったのか。成立の時点であった黙示の概念が著名な教父やその時代特有の雰囲気によって変質しどう豊かさを増していったのか。その言葉が多用されるにつれ、内にこめられた意味が陳腐化していったのか…。急ぎ足ではあるが長い歴史の概念を俯瞰するのには十分な内容だ。また補足としてごくごく一部であるがユダヤ・イスラムの最終の敵について触れられているのも良し。常に不定の未来を語る黙示思想はだからこそ魅力的だ2013/09/22

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