内容説明
ハプスブルク家六百有余年の歴史上、最も美しい皇妃の波瀾にみちた生涯を、豊富な写真で克明にたどる。
目次
序文 ハプスブルク帝国末期の美神
悲劇の皇妃、その伝説の生涯―生い立ちから死までのピクチャー・ストーリー
旅 ここではなくもっと遠いどこかへ!
姿 白百合のように清楚、白鳥のように典雅
今に残る絢爛豪華な身の回り品
館 旅の途上に豪奢な宿の数々
絵 今に残る華麗な肖像画
馬 美しき騎乗の皇妃
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayu
7
ウィーンに旅行したとき、あちこちで肖像を見かけたエリザベート皇妃の本。外見の美しさしか知らず、儚げな印象を受けていましたが、内面は野生的な生命力と詩的で繊細な感性を合わせもつ魅力的な方だったんだなと。放浪癖にフォーカスされてしまうと、無責任な皇妃という評価になってしまうのかなと思いますが、ハンガリーとの関係や彼女の美しさに魅了されてハプスブルク家に悪意をなくした人の話を読んで、責務を果たす、という形ではなかったかもしれませんが、彼女にしか出来ないやり方で国に貢献したのでは、と感じました。2016/09/06
まあやん
6
エリザベートのこの美しい写真の表紙の本が数多くあることにびっくり。たまたま手に取ったのがこの本だった。物語仕立てになっていてどこまでが事実だかは分からないが、エリザベートもフランツ・ヨーゼフを愛していた、ただ王室に収まりきらなかったということか。雅子さまを思ってしまった。2019/05/21
ちゃちゃ
2
約20年前に図書館で借りて忘れられず、書店に注文して購入。当時はPCがありませんでした(泣)。現在でも色褪せない、ハードカバーの美しい装丁、内容です。エリザベート関連の本では、私は一番好きです。彼女の洗礼服や靴、乳歯などの貴重な写真も満載で、彼女が生きた時代が余り遠くないことを感じます。その生涯も簡潔に、しかし、順を追って的確に述べられていて、興味深く読む事が出来ました。2017/01/06
牛田モー
2
娘とふたり帝劇で4回目のエリザベート公演を観て以来、エリザ熱さめやらず。お風呂で、キッチンで、『私だけに』を熱唱する妻と娘をなまあたたかい目で見守るハニー。すまないw さらに拍車かかりそうな本を読んでしまったわσ(^_^;) 実際の皇后の記録を読んで、我が国の皇太子妃が重なりました。2015/08/23
三井寿里
2
シシィの生い立ちから嫁姑の確執、夫との絆など、読みやすくまとめられている。ところどころ話が繰り返しになっているのが気になったけど、写真や絵も多く、全体に判りやすい解説書。私はウィーンに行く前に読みましたが、オーストリアという国の入門書としても丁度良く感じました。2014/06/18