小野お通―歴史の闇から甦る桃山の華

小野お通―歴史の闇から甦る桃山の華

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309222615
  • NDC分類 912.4
  • Cコード C0021

内容説明

黄金の時代といわれる桃山期、信長・秀吉・家康 三代の英傑と渡り合った華のような女性がいた。その名は小野お通―浄瑠璃の祖、書画・詩歌・琴の天才として一世を風靡し、江戸期を通じて多くの文人に語り継がれたこの美しい虹は、近代の訪れとともになぜ消えてしまったのか?

目次

序章 江戸の虹
第1章 戦国の子
第2章 潮騒の季節
第3章 華の時代
第4章 お通の世界
第5章 もう一つの顔
第6章 別れの季節
第7章 真田家とお通
終章 桃山の華

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒトコ

4
大和和紀さんの「イシュタルの娘」を読んで、桃山時代に小野於通という魅力的な女性がいたことを初めて知った。俄然実在の於通に興味をひかれたが、彼女を扱った本が何とも少ない。その数少ない1冊であり「イシュタルの娘」の巻末参考文献にもあったのが本書。於通の残した書画、その名が記された文献などから、彼女の華麗とも言える足跡を辿っていく。しかし彼女の生涯には不詳な点も多く、状況判断からの著者の推測による所もある。それでも権力に寄ることなく、女流文化人という希有な立場を貫いた於通の生き様は大変興味深く感じた。2011/06/05

めめ

2
大和和紀「イシュタルの娘」より興味を持ち読了。小野お通はこの時代の権力者や著名な文化人とも交流があり華やかに活躍した女性ながら謎が多い。本書は様々な切り口から彼女の実像に迫ろうとしている。残された書画を豊富に紹介し、内容も大変読みやすく解りやすいが、お通を取り巻く状況のみからの推論を断定的に述べ史実的な検証に乏しいのが残念。だが挙げられている推論には興味深い点も多いので今後新たな史料が出てより深く検証が進む事を期待する。2016/01/24

hrn

2
イシュタルの娘から参考文献の一つとしてあげられているこちらへ。お通の書や絵は、伸びやか、豪胆、自由奔放の要素が絡まり合い芸術作品。当時の上流女性がこぞってお通流を模倣したがるのもわかる。現代でも通ずる流麗さ。私も書けたらいいな、と思うから笑。2014/10/09

kino

1
知らなかった女性文化人。フィクションでどう描かれているかも読みたくなる。2013/01/08

びー

1
イシュタルの娘を読み、本が読みたくなり図書館で借りました。お通さんにますます惚れ直し、真田一族関連の本も読みたくなりました!2011/12/14

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