出版社内容情報
ピムと出会うまえ/ピムといっしょのとき/ピムと別れたあと。物語を徹底的に解体し、声=言葉自体が生をもつ詩的宇宙を完成させた究極の試み。ノーベル賞作家の最高傑作を最高の新訳で。
著者情報
1906年アイルランド生まれ。小説家・劇作家。『モロイ』『マロウン死す』『名づけられないもの』の小説三部作や、戯曲『ゴドーを待ちながら』を発表。1969年ノーベル文学賞受賞。1989年没。
内容説明
50年ぶりの新訳刊行!『ゴドーを待ちながら』『モロイ』など、ジャンルを超えて未踏の地を切りひらいたノーベル賞作家による、世界文学に燦然と輝く金字塔。旧邦題『事の次第』
著者等紹介
ベケット,サミュエル[ベケット,サミュエル] [Beckett,Samuel]
1906‐1989。アイルランド出身の小説家・劇作家。1927年、ダブリン・トリニティ・カレッジを首席で卒業。28年、パリ高等師範学校に英語教師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。30年、トリニティ・カレッジの講師職を得てアイルランドに戻るも翌年末に職を離れ、その後パリに舞い戻る。33年末から35年末にかけて鬱病の治療を受けにロンドンで暮らし、一時は精神分析を受ける。その後ダブリンやドイツ各地を経て37年末に再びパリへ。38年、路上で見知らぬポン引きに刺される。39年夏に一時ダブリンに戻るも、フランスがドイツと交戦状態に入ってまもなくパリへ戻る。戦中はフランスのレジスタンス運動に参加。秘密警察を逃れ、南仏ヴォークリューズ県ルシヨン村に潜伏、終戦を迎えた。46年頃から本格的にフランス語で小説を書きはじめる。小説三部作『モロイ』『マロウン死す』『名づけられないもの』は47-50年に執筆、51-53年にミニュイ社より刊行された。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行、53年1月にパリ・バビロン座にて上演。これらの作品は20世紀後半の世界文学の新たな創造を先導することになる。69年、ノーベル文学賞を受賞。映像作品を含む劇作や短い散文の執筆を、フランス語と英語で晩年まで続けた
宇野邦一[ウノクニイチ]
1948年生まれ。哲学・フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。