血を分けた子ども

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血を分けた子ども

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  • サイズ 46判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309208558
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠に輝いた表題作をはじめ、伝説のアフリカ系アメリカ人SF作家の名短篇集が待望の邦訳。

内容説明

強大な力と高い知性を持つ節足生物「トリク」が支配する地で、トリクの保護を受けて暮らす人間たち。人間は、トリクの卵を男性の体内に宿し、育て上げるという役割を担っていた―。究極の男性妊娠小説である表題作から集大成まで異星人・伝染病・生殖etc.をめぐり宿命と光を描いた、ジャネル・モネイ、N・K・ジェミシンらが崇拝する伝説的SF作家の代表作。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、三冠受賞!

著者等紹介

バトラー,オクテイヴィア・E.[バトラー,オクテイヴィアE.] [Butler,Octavia E.]
1947年生まれ。アメリカのSF作家。「血を分けた子ども」でネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞(いずれも中篇小説部門)を、「話す音」でヒューゴー賞(短編部門)を、Parable of the Talentsでネビュラ賞(長編部門)を受賞。95年にSF作家として初めてマッカーサー賞(天才賞)を、2000年にPEN生涯功労賞を受賞。ベストセラーとなった長編『キンドレッド』(風呂本惇子・岡地尚弘訳、河出文庫)のほか、シリーズ「Patternist」、「Xenogenesis」、「Parable」がある。06年没

藤井光[フジイヒカル]
1980年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学文学部准教授。訳書にアンソニー・ドーア『すべての見えない光』(第三回日本翻訳大賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

122
短篇集。冒頭の表題作からして結構ガツンときた。普段あまり考えない生存の厳しさみたいなのを度胸の据わったハードな描写によって思いしらされた感じ。と同時に生殖の本能が背負うものの大きさにもグサリと。ある意味、究極の支配者と被支配者の関係であってもそれを越えるものなのだ。「夕方と、朝と、夜と」の医療の果てしない探求によるエラーの皮肉な結果や「話す音」のウィルスなどで起きた滑稽ながら哀しきサバイバルは人や社会がもらたしたものであり、人の道筋の脆さを思い出させられる。そして最後の二篇で著者の思いが締め括られていた。2022/12/27

ずっきん

96
全てが素晴らしかった。唐突に始まる物語たちは、たおやかで温かく、なにより強い。物語の核はけして揺るがない。SFファンタジーとはいうが、ジャンルは超えていると思う。ファーストコンタクトで描く恐怖と愛。残酷な孤独と希望が混在するディストピア。『恩赦』で謳われているのはあきらかに現代の紛争と戦争についてだ。欲、嫉妬、憎悪といったネガティブな糸が、しなやかで美しい物語へと織り上げられる。ああ、なんてものを読ませるんだ。こんな作家がいたのか。もういないことがたまらなく哀しい。誰彼なく熱く勧めたい。むろん年ベス入り。2022/08/01

(C17H26O4)

79
再読。最初図書館で借りて読んだのだが、購入した。地球外生命体の出てくる表題作以上に他作品に強く惹きつけられた。自らの心身を抉り傷つける人類は、現実の延長線上、いやもっと近く、それどころか現在の私達のように思えた。絶望の中、世界を未来に繋ぐものがあるとすれば、それは愛なのだろう、と思えたことは救いだった。気楽に読めない重さと深さのあるSFというカテゴリーを忘れた短編集だった。遺伝性疾患を持つ学生を描いた『夕方と、朝と、夜と』、言語コミュニケーション手段のなくなった世界を描いた『話す音』が特に印象を残した。2022/10/14

Vakira

66
河出書房新社に感謝。ハヤカワ文庫も創元SF文庫にもバトラーさんの作品、出版されておりません。だからノーチェックのSF作家さん。いやテーマ的にはSFと言うプロットを使用した純文学。なかなか心に刺さります。愛のために妊娠を選ぶ、少年の妊娠物語であったり、自分の肉体を嚙み千切る遺伝自殺病であったり驚きの発想短編集。おお~ディストピアの近未来、人とのコミュニケーションである声がなくなる世界。あのジャン・レノを有名したリュック・ベッソンの伝説の映画「最後の戦い」を思い出しました。もっとバトラーさんの作品読んでみたい2022/11/23

ヘラジカ

65
今まで全訳が刊行されていなかったのが心の底から不思議に思えるほど素晴らしい短篇集。どの作品も前置きなく投げ出されるが、世界の全貌がある程度明らかになった瞬間、呑まれるように没入してしまう。必読級の傑作ばかり。特にSF色の強い4篇、表題作、「夕方と、朝と、夜と」「話す者」「恩赦」「マーサ記」は、発想と語りの巧さに感動する名篇だった。それぞれ著者の短いあとがきが付与されているのも良い。どうやらバトラーは続々と長篇の邦訳も予定されているらしいので、今から楽しみに待ちたいと思う。2022/06/27

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