出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
厳格な父に育てられた少女は、軍事クーデタに備えて預けられた叔母の家で自由な価値観を知る。自己を肯定していく少女の鮮烈な物語。
内容説明
自由という色を底にひめた紫色のアイビスカス―ありのままでいる自由、したいことをする自由。中学校に通う物静かな少女カンビリ。厳格な父親のもとを初めて離れて身を寄せたおばの家は、自由な空気に満ちていた。政権批判の砦であるスタンダード紙の社主にして大工場を経営する父、威勢のよい大学講師のイフェオマおばさん、土地の音楽が好きで議論好きないとこアマカ、若くて、うっとりするような美声のアマディ神父、伝統を重んじる民話の名手の祖父パパ・ンクウ…規律正しい家族の生活から解放された少女が出会う、まったく知らなかった彩り豊かな世界。世界文学の新たな旗手による衝撃のデビュー長編、ついに邦訳!!!
著者等紹介
アディーチェ,チママンダ ンゴズィ[アディーチェ,チママンダ ンゴズィ] [Adichie,Chimamanda Ngozi]
1977年、ナイジェリア南部のエヌグで生まれ、大学町スッカで育つ。最初は医学を学ぶが、19歳で渡米して政治学とコミュニケーション学を学び、作品を発表しながらジョンズ・ホプキンズ大学クリエイティヴ・ライティング・コースで修士を修める。ストーリーテラーとして天賦の才に恵まれ、抜群の知性としなやかな感性で紡ぎ出される繊細で心にしみる物語が、2003年にO・ヘンリー賞や、PEN/デイヴィッド・T・K・ウォン短編賞を次々と受賞。03年発表の初長編の『パープル・ハイビスカス』がハーストン/ライト遺産賞やコモンウェルス初小説賞を受賞し、ビアフラ戦争を背景にした長編『半分のぼった黄色い太陽』は07年のオレンジ賞を最年少で受賞してベストセラーとなる。08年にイェール大学でアフリカ学を修め、09年に短編集『なにかが首のまわりに』を刊行、10年9月に国際ペン東京大会に招待されて初来日する。13年には長編『アメリカーナ』で全米批評家協会賞を受賞。15年にニューヨークで開催されたPENワールド・ヴォイス・フェスティヴァルのキュレーターをつとめる。作品は30を超える言語に翻訳され、タイム誌やフォーチュン誌で世界的影響力をもつリーダーに選ばれる。毎年ラゴスで作家を育てるワークショップを開催し、ナイジェリアと米国を往復しながら旺盛に活躍をつづけている
くぼたのぞみ[クボタノゾミ]
北海道生まれ。翻訳家、詩人、エッセイスト。著書に『J・M・クッツェーと真実』(読売文学賞、白水社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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(C17H26O4)
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