出版社内容情報
難病で息子を亡くした父と、死後の息子の魂の往還。後悔と懺悔、寛容と慰めに満ちた感動の物語、映画化。岩波ホールなど全国公開。
内容説明
この日から、私たちは二度とおまえの声を聞くことはできなくなった。軍隊にいて立ち会えなかった出産、家族で訪れた古都の思い出、苛烈な有名中学校受験、文化大革命の受難、許されない恋、脳の神経膠腫の発見…。難病で急逝した息子と父が初めて心を通わす「魂の対話」。やがて息子は天国で人生の真実を学んでいく。
著者等紹介
周大新[チョウターシン]
1952年、河南省鄭州市の農民の家に生まれる。70年中国人民解放軍に入隊。82年初めて文壇に登場し、北京魯迅文学院で学ぶ。88年中国作家協会に加入し、全国委員会委員を何度も務める。軍隊の階級は少将。長篇小説『第二十幕』は、故郷の河南省南陽にある絹製品を家業とする名門の一族の1900年から99年まで百年間の浮き沈みを描き出し、中国の『百年の孤独』と評された。2008年『湖光山色』で中国最高の文学賞である第7回茅盾文学賞を受賞。ほかに短篇小説も多数。また映画化作品も数多く、『香魂女』は1993年ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した。作品は世界各国で翻訳されている。21年には長篇第13作『洛城花落』を刊行後、体力的に限界を感じたので長篇はもう書かないと宣言した
谷川毅[タニカワツヨシ]
1959年広島県大竹市生まれ。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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