星のせいにして

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星のせいにして

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  • サイズ 46判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309208411
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

1918年、ダブリン。劣悪な環境の産婦人科で、彼女たちは生命の尊厳を守るために闘った。「今」を突き刺す傑作パンデミック小説。

内容説明

1918年、アイルランド・ダブリン。スペイン風邪のパンデミックと世界大戦で疲弊しきったこの街の病院に設けられた“産科/発熱”病室には、スペイン風邪に罹患した妊婦が隔離されていた。孤軍奮闘する看護師のジュリア・パワーのもとへやってきたのは、秘密を抱えたボランティアのブライディ・スウィーニーと、テロリストと疑われる医師のキャスリーン・リン。死がすぐそばで手招きする、急ごしらえの小さな一室で、彼女たちは生命の尊厳を守るために闘いつづけた―名手エマ・ドナヒュー(『部屋』)が描ききった、パンデミック・ケアギバー小説の金字塔。

著者等紹介

ドナヒュー,エマ[ドナヒュー,エマ] [Donoghue,Emma]
1969年、アイルランド・ダブリン生まれ、カナダ・オンタリオ州ロンドン在住。ケンブリッジ大学にてPhDを取得後、1994年作家デビュー。歴史小説、現代小説、脚本、ノンフィクション、児童書など、多岐にわたるジャンルで活躍する。『部屋(Room)』(2010)はマン・ブッカー賞最終候補に選出され、世界的ベストセラーとなったほか、みずから脚本を担当した映画『ルーム』はアカデミー賞4部門にノミネートされた。ほか作品多数

吉田育未[ヨシダイクミ]
翻訳家。トロント大学OISE修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

66
1918年のアイルランド。スペイン風邪の大流行と戦争。混乱と圧倒的な物不足の中、スペイン風邪に罹患した妊婦を救うために、産科/発熱病室で奮闘する女性看護師の物語。物凄い緊迫感、臨場感。ずっと薄闇のような世界が恐ろしい。妊婦たちを治療する場面はトラウマになりそうなほどに壮絶。だが、主人公の誠実さと人間愛、そしてボランティアとしてやってきた女の子の純粋さと明るさが僅かな癒し。現在に通じる内容で作者の強いメッセージを感じる。人間の弱さ、儚さがあまりに哀しい。2022/02/28

星落秋風五丈原

51
新型コロナウイルスのパンデミックの影響下に置かれて2年が経つ。世論はロックダウン(都市封鎖)やワクチン接種など政府が推奨する対策を巡って湧いた。しかし世界の国家が正体不明の病気に悩まされたのはこれが初めてではない。新型コロナウイルスは第一次世界大戦末期のスペイン風邪とよく比較される。1918年、アイルランド・ダブリンも、スペイン風邪のパンデミックと世界大戦で疲弊しきっていた。薬より何より人と病床が足りず、栄養も足りていない妊婦と胎児の致死率は高い。かてて加えてスペイン風邪だ。2021/12/26

ケイトKATE

44
『星のせいにして』というタイトルは、インフルエンザの言葉の由来が、病気は全部、星たちから受ける影響のせいからというイタリアの格言から採られている。少々、優雅なタイトルだが、物語の内容は過酷なものだ。1918年の秋、第一次世界大戦末期のインフルエンザが猛威を振るうアイルランドのダブリンの病院を舞台に、インフルエンザに感染した妊婦を必死に支える看護師ジュリアの奮闘が描かれている。現在に比べ医療設備は揃っていないのに加え、戦争による人手不足と、インフルエンザの大流行に翻弄される現場は読んでいて心が痛くなる。2022/01/26

かんやん

34
第一次世界大戦末期、スペイン風邪により医療崩壊寸前のダブリンの病院を舞台に、看護師・医師・ボランティアの三人の女性の奮闘を描く。感染した妊婦を看病する彼女たちに次から次へと押し寄せる危機・難題。ギュと圧縮された時間・状況の中での、つわり、出産、手術の描写は息もつかせない。しだいにヒロインたちの背景が見えてきて、昨日までは他人だった彼女たちの関係が変化してゆく展開も良い。しかし、著者のメッセージの政治的正しさは文学としては単調にすぎるし、通俗的な筋立ても悪く言えばお涙頂戴。まあ、泣かせます。2022/03/05

31
戦争と感染症。その両方に、今、世界中が耳目をそばだてている。一九一八年の第一次世界大戦&スペイン風邪の大流行と、現在のウクライナ侵攻&新型コロナウイルスのパンデミックは、「戦争と感染症」という点で、よく似ている。そこに三つ目の戦いを足した物語が、本書である。女性たちの身体の戦い、つまり「出産」である。〈産科/発熱〉病室は、病と戦争疲れに侵略された小さな世界。生と死が隣合わせになった場所。血なまぐさいほど鮮やかに描かれた傑作だった。2022/03/06

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