ヌマヌマ―はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選

個数:

ヌマヌマ―はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月24日 09時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309208404
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

出版社内容情報

恋愛、叙情、恐怖、SFなど、多様な作家の個性が織りなすアンソロジー。ビートフ、トルスタヤ、ペレーヴィンら、12の傑作短篇。

内容説明

英雄ガガーリンの母が“地球の心臓部”に突き進む「空のかなたの坊や」、厳格な校長だった母の思い出を抒情豊かに綴る「バックベルトの付いたコート」、ロシアの大都市を麻痺させたコンピュータ・ウィルスをめぐる数奇な物語「聖夜のサイバーパンク、あるいは『クリスマスの夜―117.DIR』」、“ロシア文学史上もっとも汚い言葉で書かれた小説”と称される型破りな「ロザンナ」、孤独な女教師の追憶を流れるような文体で活写する「霧の中から月が出た」、ある知識人が罰として引き取ることになった“レーニン”が大暴れする「馬鹿と暮らして」、モスクワのバラックを舞台に悪臭と官能が入り混じる「赤いキャビアのサンドイッチ」、謎の作家が体験する鏡の中の世界を描く「トロヤの空の眺め」など、すべてがユニークかつオリジナルな12の物語。現代ロシアの多様な魅力を映しだすいまだかつてない「沼」アンソロジー。

著者等紹介

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年東京生まれ。名古屋外国語大学副学長・教授。東京大学名誉教授。東京大学大学院博士課程単位取得退学、ハーヴァード大学スラヴ文学修士。著書に、『徹夜の塊1 亡命文学論』(作品社、サントリー学芸賞)、『徹夜の塊2 ユートピア文学論』(作品社、読売文学賞)など

沼野恭子[ヌマノキョウコ]
1957年東京生まれ。東京外国語大学教授。ロシア文学・比較文学・翻訳家。東京大学大学院博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

56
決して分かりやすく面白い作品ばかりではないが、それだけにロシア文学の幅広さと奥深さを感じることが出来る。郷愁的で美しい小品から血反吐に塗れた狂気の怪作まで、多様な作風のなかにも、社会体制と気候風土が醸成する共通の風味のようなものがあり、成る程、確かに続けて読んでいるとハマってしまいそうだ。楽しみはペレーヴィンだったが、キャレールの傑作伝記小説『リモノフ』で知ったエドゥアルド・リモーノフの作品(長篇の一部)が収録されていたのは嬉しい驚き。刺激ある作品の中で際立っているのはエロフェーエフの「馬鹿と暮らして」。2021/10/28

マリリン

46
読み進める程に深みにハマる感がよい12篇。『バックベルトのついたコート』で惹き込まれ『庭の経験』で一杯煽り、『聖夜のサイバーパンク、「あるいはクリスマスの夜-117.DIR』で眩暈を感じ、『超特急「ロシアの弾丸」』で酔いつぶれ、『ロザンナ』でこれポルノか...と頭を振り正気に戻ろうとしたら『馬鹿と暮らして』でここまで書くか! と思いつつ酩酊できる傑作選。ウオッカの香りと共に漂ってくる現代のロシア事情。多様な背景が絡んでいるから更に面白い。愉しい翻訳に思わず笑ったレーちゃん。ロシアのイメージが崩壊してきた。2022/12/10

愛玉子

40
現代ロシア小説のアンソロジー。露文ってタブーに挑戦すべしという謎の義務感からか、やたらファ◯クやら排泄物やらブッ込んでくるところがありますが、あまり攻めているものよりは抒情的な作品に惹かれます。亡き母と、母が好きだった歌手の人生を思いながら、生死を超越した瞬間との邂逅を描く『バックベルトの付いたコート』、シニカルな語り口と乾いたユーモアが好き『聖夜のサイバーパンク、あるいは「クリスマスの夜ー117.DIR」』辺りが良かった。ちなみに『ロザンナ』は「ロシア文学史上もっとも汚い言葉で書かれた小説」とのこと(笑2022/03/13

燃えつきた棒

39
ユーモラスな響きの書名、赤、白、緑、青に金色を散りばめた表紙には、ほのぼのとしたクマと可愛らしいマトリョーシカの絵。 これは、きっと沼野先生ご夫妻からのクリスマスプレゼントに違いない。 すべての読みかけ本をすっ飛ばして、さっそくかぶりつこう! やはり、僕の感性は昭和なのか、ポストモダン風の物語は、いつもどおりあまりピンと来ない。 というわけで、お気に入りの物語だけを、挙げてみたい。2021/12/29

yyrn

35
ほのぼのした表紙に私も騙されたがw、騙されてもソンのない?これまで味わったことのない読書体験だった。抑圧されたソ連やロシア社会で(嫌いを嫌いだと、バカをバカだと公言できない、と思われる環境下で)自己を如何に表現し公表するか?この本で紹介されている12人のロシア作家のそれぞれがその腕前を存分に発揮しているので、わかりにくい表現も見受けられるが、少し辛抱して読み進めていくと、中々に味わい深い物語がそこには綴られていた。がしかし、その味わいは、どれもTVドラマや映画には成り得ない類のものばかりだな(たぶん)w2022/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18550230
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。