レストラン「ドイツ亭」

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レストラン「ドイツ亭」

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309208169
  • NDC分類 943
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ベストセラー『朗読者』を彷彿とさせるノンフィクション小説。「アウシュヴィッツ裁判」でナチス戦犯に父母を発見する主人公の苦悶。

内容説明

フランクフルトを舞台に、1963年のアウシュヴィッツ裁判が開廷する直前から判決後までの流れを追いながら、主人公の家庭とさまざまな人間模様を交錯させて描いた小説。アウシュヴィッツ裁判は、ドイツの司法がドイツ人を裁いた法廷であり、ドイツ人を初めてアウシュヴィッツに向き合わせた裁判ともいわれる。300人を越える証人が召喚され、ガス室による大量虐殺や親衛隊員による拷問や虐待を詳細に語ったことで、ドイツの人々は初めて、強制収容所で何が行われていたかを知った。一方、「ドイツ亭」とは、主人公の女性の父親が自宅兼用で営む小さなレストラン。この平和な家庭が徐々に裁判に引き込まれ、恐ろしい運命へと大きく変わることになる。

著者等紹介

ヘス,アネッテ[ヘス,アネッテ] [Hess,Annette]
1967年、ドイツのハノーファー生まれ。ベルリン芸術大学で最初は絵画とインテリアデザインを学び、のちに上演台本の執筆へと転向する。卒業後はフリージャーナリスト、AD、脚本編集者として働く。1998年には脚本家として独立し、テレビや映画のために多数の脚本を執筆。1950年代のドイツをテーマにしたテレビの人気シリーズの脚本などを手がけ、グリメ賞、ドイツテレビ賞など数々の賞を獲得する

森内薫[モリウチカオル]
翻訳家。上智大学外国語学部卒業。2002年から6年間ドイツ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

171
重みを感じる一冊。アウシュビッツ裁判を軸に描かれる物語。主人公エーファと共にあの時代あの地での迫害を改めて知り、そして改めて衝撃が心に残る。エーファの悩み葛藤する心情、姿が強く伝わるのが印象的。そうしなければ生きていけなかったという思いを吐露する、彼女にとって大切な人達がまた彼女を苦しめていたことも心に響いた。知ることで新しく自分を見つめることができる人もいる。抱えていた苦しみを放つことで過ちを噛み締め次へ繋げることができる人もいる。そして何より後世へと残さなければいけない負の歴史の大切さ、重みを感じる。2022/02/01

trazom

148
久し振りの海外小説。フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判を題材にした重くて重くて重い小説だった。本書は、裁判にポーランド語通訳として関わった主人公が、真実を知り、国と家族の過去と向き合う物語である。脚本家である著者の描写は画像を見ているように精細。「過ぎたことは過ぎたことにしておいて頂戴」「そこにあるのは悪魔ではない。普通の人間なの。だから恐ろしいのよ」「彼らは我々に慰めてもらいたがっているんだよ」…それぞれの立場から語られる言葉が重く圧し掛かる。戦後75年経っても、こういう小説が書かれる意味を考えたい。2021/10/07

モルク

135
ドイツ人が自ら行ったアウシュビッツ裁判のポーランド語通訳の主人公エーファ。彼女はその裁判に関わるまでドイツ人がユダヤ人に対してアウシュビッツで何をやっていたのか知らなかった。彼女のみならず多くのドイツ人がそうだったのだ。その行為の数々が裁判で明らかになるにつれ彼女の憤怒の気持ちは強くなるが、彼女の父親もコックとしてではあるが一家でアウシュビッツにいたことを知りショックを受ける。そして一家の生活は一変する。黒歴史を知らない世代と知られたくない世代。日本であっても同じこと。被害者意識は吹聴しても→2021/07/31

kaoru

132
1963年、フランクフルト。屈託なく育った24歳の女性エーファはアウシュヴィッツ裁判の通訳を引き受けたことで故国の過去の悪行のみならず両親の秘密をも知る。戦争から時間が経って裁判が行われた事実に驚いたが、東西に分断され歴史に翻弄されたドイツがナチスの所業に向き合うには時間がかかったのだろうか。両親や恋人の反対にめげず通訳を続けるエーファは収容所の恐ろしい実態に蒙を啓かれるが、それは当時のドイツ人にとっても同じだった。ユダヤ人ばかりでなく恋人ユルゲンの父など傷を引きずった人々の描写に戦争のもたらした→2022/02/11

ちゃちゃ

123
過去と向き合うことの痛みと、それを後世に伝えることの大きな意味。今では自明となった歴史的な事実が、実は多くの人々の身を裂くような苦しみと、真相を究明する信念と努力によって明らかにされたものだと改めて痛感する。本作は1963年のアウシュビッツ裁判を舞台に、24歳のエーファが通訳として裁判に関わり、ホロコーストの凄惨な実態や、家族が関わったことへの罪悪感に葛藤・苦悩する姿が鮮烈に描かれる。「アウシュビッツは現実だったのだ」遠い過去の話ではなく現実の問題として受けとめる知性と感性が、今の私たちに求められている。2022/09/15

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