名づけられないもの

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  • サイズ 46判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309207872
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

20世紀最大の作家による到達点「小説三部作」ついに完結。没後30年、フランス語からの個人新訳第3弾。

内容説明

ベケット没後30年。個人訳刊行第3弾。無調の音とノイズ、散乱するイメージと意味、“言葉の彼方に”―「小説三部作」ついに完結。

著者等紹介

ベケット,サミュエル[ベケット,サミュエル] [Beckett,Samuel]
1906‐1989。アイルランド出身の小説家・劇作家。1927年、ダブリン・トリニティ・カレッジを首席で卒業。28年、パリ高等師範学校に英語教師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。30年、トリニティ・カレッジの講師職を得てアイルランドに戻るも翌年末に職を離れ、その後パリに舞い戻る。33年末から35年末にかけて鬱病の治療を受けにロンドンで暮らし、一時は精神分析を受ける。その後ダブリンやドイツ各地を経て37年末に再びパリへ。38年、路上で見知らぬポン引きに刺される。39年夏に一時ダブリンに戻るも、フランスがドイツと交戦状態に入ってまもなくパリへ戻る。戦中はフランスのレジスタンス運動に参加。秘密警察を逃れ、南仏ヴォークリューズ県ルシヨン村に潜伏、終戦を迎えた。46年頃から本格的にフランス語で小説を書きはじめる。小説三部作『モロイ』『マウロン死す』『名づけられないもの』は47-50年に執筆、51-53年にミニュイ社より刊行された。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行、53年1月にパリ・バビロン座にて上演。これらの作品は20世紀後半の世界文学の新たな創造を先導することになる。69年、ノーベル文学賞を受賞。映像作品を含む劇作や短い散文の執筆を、フランス語と英語で晩年まで続けた

宇野邦一[ウノクニイチ]
1948年生まれ。哲学・フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

34
誰が語っているのか。語る「私」の存在・状況すら曖昧になり、ただひたすら語り続けるためにだけのように、沈黙へと向けて、語られる。しかし何が?確かなものなど何もなく、ここには実のところ語るべきことなどないのかもしれない。表現の人跡未踏の地。この先に何があるのか。ここから先には何もない地点。始まりはなく、すでに終わっているような。言葉による解体と言葉そのものの解体。それでも、辛うじて有機的な繋がりを保っていて、意味を辿れないでもない。或いは、その無意味を。鬱になったから書いたのか、書いたから鬱になったのか。2020/03/16

ケイトKATE

31
語り手である“私”が延々と語り続けているが、小説としては破綻しているし、エッセイでもない。『名づけられないもの』は、散文作品であるというのが妥当であろう。主人公は、そもそも生きているのか死んでいるかも定かではない。それどころか、“私”は存在していたのかも分からない。なのに“私”が止めどなく語るのは、語ることができなかった者に代わって語らせる本であったのだろうか。読み終えたものの、『名づけられないもの』を理解できた自信はない。2022/02/28

Tenouji

15
言葉で輪郭を描いては、心に現れたイメージを、すぐ消すという行為、のリズムを感じる。2020/03/26

まふ

12
いつものベケット節の文章が最初から現れる。饒舌にひっきりなくしゃべり続ける、あるいは心に浮かんでくるのか。切れ目のない独白のオンパレード。おそらくいろいろな世界、人生、経験がひたすら語られているのだろうがそれが何だかは読者にははっきりとわからない。自分がワームであり、マフードであり、マーフィーであり、マロウンであるようだが、それなど「どうでもいいことだ」。自分は「彼」であり「彼ら」でもある。独白は続いていくが物語が続いているわけではなさそうだ。2021/08/24

tyfk

9
三部作の中ではこれが一番好き。30ページから怒涛の改行なしの流れ、175ページあたりからアクセルが入る感じ。まあウィトゲンシュタインの「語りえぬことについては沈黙しなければならない」と関連づけたくなるけど。沈黙を語るためには語りえることをどれだけ語りえるか、という反転した関係か。(句読点はあるけど)改行なしで続く感じは絵巻とかの詞書にも似てるかな。2024/02/18

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