出版社内容情報
ノーベル賞作家最新作。ペルーの大富豪がゴシップ誌に乱交写真をネタに脅迫されるが、その背後には国家の恐るべき闇が隠されていた。
内容説明
テロが吹き荒れるフジモリ政権時代のペルー、リマ。戒厳令下、同性愛をひそかに楽しむ富裕層の妻たち、乱交パーティの隠し撮りでゆすられるその夫、ゴシップ誌に命をかけ闇を背負う編集長、彼を崇める記者、職を奪われ孤独の中で恨みを溜める老人…腐敗し退廃した街の人間模様の背後には、国家の恐るべき罠が隠されていた。ノーベル賞作家が放つ官能的かつサスペンスフルな最新作!
著者等紹介
バルガス=リョサ,マリオ[バルガスリョサ,マリオ] [Vargas Llosa,Mario]
1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短編集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長編『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長編を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長編小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞
田村さと子[タムラサトコ]
1947年、和歌山県新宮市生まれ。お茶の水女子大学卒業後、メキシコ国立自治大学でラテンアメリカ文学を、スペイン国立マドリード大学で詩論を学ぶ。帰国後、お茶の水女子大学大学院博士課程中退。1991年、同大学にて学術博士号(Ph.D)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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