出版社内容情報
アフリカ東方モーリシャス出身の女性作家による10歳の少年を主人公にした美しく哀しい小説。数々の賞に輝き、16カ国で翻訳。
内容説明
金髪のその外国人少年は私の心の支えだった。彼は私の背中で疲れ切って死んだ…。南国の荒々しい自然の中で繰り広げられる地元の少年と収容所暮らしの謎の少年とのみずみずしい心の交流と、あまりに無残な最後を、強烈な筆致で描く永遠の青春小説!
著者等紹介
アパナー,ナタシャ[アパナー,ナタシャ] [Appanah,Nathacha]
1973年、アフリカ東部沖にあるモーリシャス共和国モーリス島のマエブールで生まれた。ジャーナリストとして当地で仕事を始め、1998年にフランスのグルノーブルとリヨンでジャーナリズムと出版の勉学を継続する。『最後の兄弟』でフナック小説賞、エクスプレス誌読者賞、文化図書館賞など各賞受賞。それ以外の小説に“プードル・ドールの岩山”(RFO(フランス海外報道)文学賞受賞)、“ブルー・ベイ・パラス”(インド洋・太平洋文学大賞受賞)、“暴力の南回帰線”(フェミナ・デ・リセアン賞、アカデミー・フランセーズ・アンナ・ド・ノエル賞受賞)、短編集もある
藤沢満子[フジサワミチコ]
1972年、獨協大学フランス語学科卒業。フランスの文化、伝統を学び、とくにフランス女性の自己を主張する生き方が日本女性と異なることに新鮮な驚きを感じ、シドニー=ガブリエル・コレット(1873‐1954)を卒論のテーマとする。2008年以降、経済産業省およびUNIDO(国際連合工業開発機構)のアジア支援事業の一環で、繊維製品の商品開発の専門家としてラオスに長期滞在をする
石上健二[イシガミケンジ]
1949年、東京生まれ。1969年よりパリ大学のフランス言語文明講座受講後、パリ美術大学、同中退。絵描きとして1978年までパリに住む。その後30余年、コートジボワール共和国、セネガルなど、フランス語圏に滞在。訳書に、チエルノ・モネネムボの2作品、『カヘルの王』(2008年ルノドー賞受賞、現代企画室2013年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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