運命の旅

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  • サイズ B6判/ページ数 394p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309207711
  • NDC分類 946
  • Cコード C0097

出版社内容情報

孤高の作家によるナチス占領下フランスからの脱出記。家族との離散、難民収容所、ハリウッドへの亡命……迫真のドキュメント。

内容説明

ナチス・ドイツからの悪夢のような逃亡記。パリ陥落、家畜貨車での移動、家族との予期せぬ別離、ひとりぼっちの難民収容所、そしてスペインの脱出、ハリウッドへの亡命、ベルリンへの帰還まで、戦火の人々の暮らしも克明に描いた迫真のドキュメント。『ベルリン・アレクサンダー広場』の大作家が、戦火のフランスを彷徨った魂の記録。

目次

第1篇 ヨーロッパよ、君を残して(見知らぬものへの旅;座礁;救済)
第2篇 アメリカ(ハリウッドでのなりゆき;心のざわめき;内面の教会と宗教;その後;終戦、そしてある知らせ;出発の合図)
第3篇 帰還(ヨーロッパ;バーデン=バーデンにて;一九四六年のドイツ;チャンスがあったのに;マインツへの小旅行;ベルリンとの再会;フリードリヒ通り駅からリンデンまで;アレクサンダー広場;一九四八年;報告の終わりとフィナーレ)

著者等紹介

デーブリーン,アルフレート[デーブリーン,アルフレート] [D¨oblin,Alfred]
1878年プロイセン生まれ。近年世界的に再評価著しいドイツ文学の巨匠。ベルリンやフライブルクで医学と哲学を学び、精神科・神経科医を生業とした。1913年『たんぽぽ殺し』で作家デビュー。29年ドイツ都市文学の最高傑作『ベルリン・アレクサンダー広場』によって世界的名声を得る。33年からパリに移住し、36年フランス市民権を取得。40年にはアメリカに亡命した。1957年没

長谷川純[ハセガワジュン]
1957年東京生まれ。ルール大学、ボン大学に学ぶ。上智大学ドイツ文学専攻博士後期課程修了(博士)。現在、和光大学表現学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

118
小説『ベルリン・アレクサンダー広場』は難解ながらも素晴らしかったが、こちらの作者のドイツ軍からの逃避行、亡命、帰国についての記録には、なんと言おうか...。同じユダヤ系のグロスマンの作品を読んだ時と比べ心の震えが全く違う。デーブリーンは正直なのか? 先日読んだジョージ・オーウェルの言葉、「インテリが戦争について語る時に、戦場の臭いは死体と糞便だと分かっていない」との言葉を思い出した。デーブリーンはわざとこのような書き方をしているのかもしれないが。2019/10/01

つちのこ

36
抑揚がない文章、更にドラマチックな内容に関わらず自己の精神性や宗教観を投影した表現が多いので難しく感じる。ナチスドイツからの逃亡を目指したヨーロッパ、アメリカを巡る流転の旅は、ドイツを取り巻く戦時中の国際情勢が描かれており興味深い。運よく亡命できたのは著者もまた一握りの恵まれたユダヤ人であるが、ユダヤ団体からの生活支援を受けながらもカトリックに傾倒し受洗する。ユダヤ教を信じず、祈りや神について考察していたことがその理由だが、本書において、信教とは、ユダヤ人とは何かという根源的な疑問を突きつけたように思う。2023/08/21

ケイトKATE

6
『ベルリン・アレクサンダー広場』の著者で知られるアルフレート・デーブリーンの第二次世界大戦中から戦後にかけての回想録。ユダヤ人であったデーブリーンはナチスによる迫害に憤っているが、ユダヤという出自に対して意識が薄いことに興味深かった。デーブリーンはキリスト教に改宗するが、キリスト教の宗教性に惹かれたのではなくイエスその人の生き方に共感したのが動機であった。本書から、誰かに自分の作品が読まれることを信じて書き続けたデーブリーンの信念を感じた。2020/01/20

刳森伸一

6
『ベルリン・アレクサンダー広場』で有名なアルフレート・デーブリーンの体験記。ナチスドイツからの逃亡記である第1部と、逃亡先のアメリカでの生活を書き留めた第2部、そして終戦後のドイツへ戻り、そこでの思索を綴った第3部からなる。タイトルの「運命の旅」は、もちろん望まない逃避行から取られているのだが、次第に運命の担い手である人間の生そのものを意味するようになり、最後は信仰へと昇華されていく。ユーモアを交えながら実録風に描く前半から深い精神性を宿す後半まで雰囲気を変えながらも一貫した求心力と深い感動がある。 2019/09/24

古本虫がさまよう

3
1933年、55歳の時、ドイツを離れパリに移住。そして1940年、62歳の時、アメリカに亡命する。家族は一部、別れ離れにもなる……。本書は1940年5月16日から始まる。当時、パリには北部からやってくる難民が押し寄せていた。そのあと、6月になりパリからスペイン、ポルトガルを経由してアメリカに亡命する過程が、日記風にというか、事細かに綴られている。2020/04/29

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