テルリア

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テルリア

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309207346
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

出版社内容情報

21世紀中葉。近代国家が崩壊し、イスラムの脅威にさらされる人々は、謎の物質テルルに救いを求める。新しい中世を描く予言的長篇。

内容説明

21世紀中葉、世界は分裂し、“新しい中世”が到来する。怪物ソローキンによる予言的書物。“タリバン”襲来後、世界の大国は消滅し、数十もの小国に分裂する。そこに現れたのは、巨人や小人、獣の頭を持つ人間が生活する新たな中世的世界。テルルの釘を頭に打ち込み、願望の世界に浸る人々。帝国と王国、民主と共産、テンプル騎士団とイスラム世界…。散文、詩文、戯曲、日記、童話、書簡など、さまざまな文体で描かれる50の世界。

著者等紹介

ソローキン,ウラジーミル[ソローキン,ウラジーミル] [Sorokin,Vladimir]
1955年ロシア生まれ。70年代後半からモスクワのコンセプチュアリズム芸術運動に関わる。83年、当時のソ連を象徴する風景を戯画化した作品『行列』を発表し、欧米で注目を集める。2010年に『氷』でゴーリキー賞受賞。13年には『テルリア』、17年には長篇『マナラガ』を発表。英語圏などでも高く評価され、2013年国際ブッカー賞最終候補

松下隆志[マツシタタカシ]
1984年生まれ。日本学術振興会特別研究員。第4回(平成25年度)日本学術振興会育志賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

42
50の断片として描かれるのは「恵まれ啓蒙された中世となった」近未来。ロシアは崩壊し小国家群に分かれていて、それは他国も同様のよう。ガソリン車やバイオ燃料車専用道の隣では馬車が走る世界で権力者はテルルの釘がもたらす夢や幸福に浸り、人々もささやかな願いのため高額な釘を求める。十字軍が出撃し、巨人や小人、獣人もいるグロテスクなお伽噺のような世界は、同時にグローバリズムの限界が見えつつあるような現在の近い将来の姿でもあるようで、そうならばこの素敵に悪夢的な世界はどこへ行こうとしているだろうかと考えてしまいました。2017/11/15

ヘラジカ

38
崩壊した近未来世界を50の断片から観察する。中盤以降に「テルル」や「テルリア」引いては作中の世界情勢などの説明があるが、あらすじを読まずして序盤に全体像を掴むのは非常に難しいだろう。多様な小説形式を用いて書かれているので、中には理解不能な文章もあるにはある。しかし、想像していたような混沌は表層にはなかったので、ある程度は単純に緻密なSF小説として楽しむことが出来た。初期の作品に見られるような暴力的なまでの”破壊”はないが、やはりソローキンという作家が並々ならぬ怪物であることが再認識できる洗練された一冊。2017/09/27

Vakira

33
ソローキン最新作 図書館にリクエストしてやっと蔵書して貰い、一番最初に読む。うひひ処女本だ。 設定は近未来のロシア「親衛隊士の日」っぽいが続編ではない。その世界50編もの短編。最後はジグソーパズルの様に物語りが繋がるのかと思って読んでいくと、決して繋がらない。50人それぞれの物語。巨人がいたり小人がいたり獣人間がいたり、生物科学はかなり進歩している模様。そして麻薬に似た釘アルル。頭に打ち付けると覚醒。しかし失敗して死ぬ場合もある。打ち付ける職業大工が存在する。腕が良ければ死ぬ事はない。2017/12/05

そふぃあ

22
‪氷三部作では「カルト」、本作では「薬物」のような反社会的事象を礼讃し崇め奉ることで逆説的にそのグロテスクさが浮き彫りにされてて。どんな話?って聞かれてもうーん、分かんない。帯通りだよ。って答えるしかないけど、相変わらず気持ち悪くて好き。‬あと文学ギャグも良い。22章の犬頭の犬ギャグ面白かった。逆説的なグロテスクさでいうと48ではスターリン崇拝の描写もあって、ソローキンワールド炸裂といった感じ。新作も早く邦訳出るといいな。2019/07/29

em

19
大国が消滅し、分裂した世界が50の断章で語られる。中世化した近未来という一見おふざけのような設定ですが、読み終わる頃にはちょっと待てよという気持ちに。新しい中世が到来する世界とは、そんなに荒唐無稽な話だろうか。それにしても、今のロシアでソローキンを読む層って一部のインテリ?それとも村上春樹のように幅広い層が読んでいる?謎です。例えばフランスでウエルベックを読む層はある程度想像できるというか、街頭インタビューに応じるような人が読んでいるのだろうと思えるけれど、ソローキンは何故かそう思えない…。2018/03/16

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