出版社内容情報
庭の暗闇から現れては消える猫をめぐる詩的・哲学的思索。愛娘の死という痛切な体験を基に、量子力学と文学の接点が紡がれていく。
内容説明
ある夜、庭の暗闇からふいに現れた一匹の猫。壁を抜けて出現と消失を繰り返す猫は、パラレル・ワールドを自在に行き来しているのか。愛娘を失った痛みに対峙しつつ、量子力学と文学との接点を紡ぐ傑作。
著者等紹介
フォレスト,フィリップ[フォレスト,フィリップ] [Forest,Philippe]
1962年、パリ生まれ。ナント大学文学部教授。1996年、愛娘の死を契機として小説執筆を開始。1997年、長篇第一作『永遠の子ども』(フェミナ処女作賞)を発表する。その後、日本の「私小説」に影響を受けながら新たな「自己のエクリチュール」を開拓し、多くの小説や評論を発表している。また、文学理論や現代芸術にも造詣が深く、ヌーヴォー・レアリスムの旗手レイモン・アンスや写真家・荒木経惟に関するモノグラフィも発表。加えて日本文学・文化に関する批評を積極的に展開しており、考察対象は大江健三郎や津島佑子、夏目漱石、小林一茶など多岐にわたる
澤田直[サワダナオ]
1959年、東京生まれ。パリ第一大学大学院哲学科博士課程修了。立教大学文学部教授
小黒昌文[オグロマサフミ]
1974年、東京生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。駒澤大学総合教育研究部准教授。専門は20世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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