ヌメロ・ゼロ

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309207032
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

出版社内容情報

『薔薇の名前』著者の最後の傑作! 新聞社を舞台に情報社会の脆さにつけこむ歪んだジャーナリズムの陰謀をミステリータッチで描く。

ウンベルト・エーコ[エーコ,ウンベルト]
1932?2016年。北イタリア生まれ。哲学、中世研究、記号論、メディア論の学者にして、評論家、小説家。『記号論』、『完全言語の探求』、『薔薇の名前』、『フーコーの振り子』、『プラハの墓地』他。

中山 エツコ[ナカヤマ エツコ]
1957年生まれ。東京外国語大学卒業、東京大学大学院修士課程修了、ヴェネツィア大学文学部卒業。ヴェネツィア在住。訳書に、アンマニーティ『孤独な天使たち』、ブッツァーティ『モレル谷の奇蹟』他。

内容説明

「握りつぶされた真実を告発すること」を目的とした新聞の創刊を目指し、パイロット版として「ヌメロ・ゼロ(ゼロ号)」の編集に取り組む記者たち。しかしその新聞発行の裏には、出資者の利益を図る企みが潜んでいた。そして編集会議で日々繰り広げられるのは情報操作のテクニック。そこに見られるのはまさしく、歪んだジャーナリズムのお手本のような実態だった。一方で、未解決のテロ事件、ローマ法王の死をめぐる疑惑、ムッソリーニをめぐる陰謀説など、歴史の闇に葬られ忘れ去られた事件にふたたび光をあてようと調査を進める一人の記者。彼の命が狙われることで事態は意外な展開に―知の巨人、最後の傑作!

著者等紹介

エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト] [Eco,Umberto]
1932~2016。北イタリアのアレッサンドリア生まれ。哲学、中世研究、記号論、メディア論の学者にして、評論家、小説家。現代イタリアの代表的な知識人として知られ、47冊の著書の多くが世界各国で翻訳されている

中山エツコ[ナカヤマエツコ]
1957年東京生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。ヴェネツィア大学文学部卒業。ヴェネツィア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

133
ウンベルト・エーコは、新作中心に読んでいた作家です。本作が遺作となるため、最期の新作となります。著者は自らの死期を悟っていたのでしょうか?中編ながら政治的メッセージ、アイロニー、ユーモアに溢れた作品となっています。またタイトルのヌメロ・ゼロ(0号)も還暦(無に還って行く)を連想させました。著者の刺激的な作品群に敬意を表すと共にご冥福をお祈り申し上げます。2017/01/11

夜間飛行

93
執拗な引用癖のせいで作家になれない物書きが、自宅の止水栓を誰が閉めたか解らなくなる所から始まる。過去の出来事をニュースにするという、奇妙な新聞編集に関わりつつジャーナリズムの奮闘について偽ルポを書く…こんな胡散臭い仕事の顛末が語られる中、断片的な知識や引用が溢れかえり、話はやがて右翼左翼入り乱れた陰謀の渦に及ぶ。何を信じていいか判らない。ただ言えるのは、人間は忘れる存在だという事。私もよく物を忘れて記憶をまさぐるけれど、そういう手探りによって辛うじて私の現在は過去と繋がり、未来に向って生きているという事。2016/09/22

Y2K☮

48
著者初読み。メディアの裏側。真実を報道し、尚且つ狙い通りの印象操作を読者に与える。ネットニュースを連想。「こういう反響を狙ってるな」という見出しが多く、実際その通りのコメントが並ぶ。でも本書が暴く手法はより巧妙。TVのニュースも注意して見てみよう。客観的に映るノンフィクションでさえも出資者の思惑の内。ムッソリーニとかステイ・ビハインドとかどこまでが事実でどこからが著者の想像なのか。これが遺作というのも妄想を駆り立てる(死因は癌らしいけど)。こういう新聞は永遠にヌメロ・ゼロだろう。やはり半信半疑が望ましい。2017/06/06

ばんだねいっぺい

46
ジャーナリズムにおけるマッキナ・デル・ファンゴ(泥塗りのメカニズム)を皮肉っているのか。「フォンターナ広場」の映画は見たがイタリア現代史を知らなければ右から左と。「熱い秋」とか「赤い旅団」とか、社会現象や集団に詩情ある名前をつけるのがイタリア流なんだろうか。2017/01/28

Y2K☮

39
メディアリテラシー。その陰で蠢くタブーと陰謀論。阿部和重や中村文則も踏み込んでいるテーマだが、やはりエーコの著作は厚みが別格。たとえるなら「ダ・ヴィンチ・コード」からお約束要素を取り除いて引き締めた感じ。ストーリー性を重んじるなら、より想像力を駆使してアドベンチャー小説に仕立てることも可能だったはず。でもそれをしないことで、逆に提示された一連の謎が強ち妄想ではないのかもという印象を残す。可能な限りフィクション性を排除したフィクションというか。なおかつ知的な遊びがあちこちに点在するのだからもう脱帽だ。傑作。2019/06/15

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