ブロの道―氷三部作〈1〉

個数:

ブロの道―氷三部作〈1〉

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月29日 22時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309206868
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ツングース隕石探検隊に参加した青年が巨大な氷を発見し、真の名「ブロ」と「原初の光」による創造の秘密を知る。最初の覚醒者の物語

【著者紹介】
1955年ロシア生まれ。コンセプチュアリズム芸術運動に関わったのち、83年『行列』で作家デビュー。「現代文学のモンスター」の異名をとる。主な作品に、『ロマン』『青い脂』『氷3部作』、短篇集『愛』など。

内容説明

1908年6月30日、シベリア・ツングース上空で隕石が爆発する。その直後に誕生した大学生のアレクサンドルは、隕石探検隊に誘われて奥地へ向かい、永久凍土の泥沼で氷の塊を発見し覚醒する。彼の真の名はブロ。翌日、同志フェルも目ざめ、二人は光の仲間たちを探し始める。第一次世界大戦、ロシア革命、スターリンによる粛清、第二次世界大戦…物質世界では、肉機械どもが破壊と建設を繰り返す。神話的三部作の「エピソード1」、『氷』に続いて邦訳刊行。

著者等紹介

ソローキン,ウラジーミル[ソローキン,ウラジーミル] [Sorokin,Vladimir]
1955年ロシア生まれ。70年代後半からモスクワのコンセプチュアリズム芸術運動に関わる。83年、当時のソ連を象徴する風景を戯画化した作品『行列』を発表し、欧米で注目を集める。2010年に『氷』でゴーリキー賞受賞

松下隆志[マツシタタカシ]
1984年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程。第4回(平成25年度)日本学術振興会育志賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

64
第二巻『氷』を読んでからこちらへ。『氷』でわずかに登場しただけのブロの一代記。正直『ロマン』や『愛』が強烈過ぎたのでソローキンを読むと身構えてしまうのだが、本作は非常に面白かった。ストーリーがそのまま進むし。序盤は少々退屈だったものの、主人公の目覚からは一気呵成、徐々に文章が主人公の変容に従って変化していくのが最高。特にある出来事以来それが顕著で、第二次大戦中の表現等特に面白い。自分のような肉機械とはまた一線を画す表現の数々。なるほどこれが異化というものなのか。文体の変化だけだと『ロマン』思い出すけど。2017/10/18

Vakira

48
2015年の読了本はこれで最後。ソローキンの最新作を読んだ。前作「氷」の前篇に当たる物語。心臓と氷のハンマーの謎が明らかに。実は宇宙誕生から現在までの壮大な宇宙と生命の物語が垣間見える。主人公ブロの回想なので、何処まで明確に繋がるのかは3作目になるのだろう。23という数字も人間の遺伝子の半分の様なので何か関係してくるのでは?と思ってしまう。1900年代から1950年までソビエトの歴史と交差してそれはそれで普通に面白い。さて3作目にどうつながるのか?創造力を湧き立てられる。やはり人類との対立か?2015/12/28

kasim

34
『氷』の前日譚。裕福なブルジョワ階級に生まれた青年スネギリョフはツングースに墜落した氷でブロとして覚醒する。金髪碧眼、ヴィーガンな兄弟姉妹が集いどれほど「心」を語っても、彼らは文字通り非情の光だからどこか不吉。時とともにどんどん人間離れしていくブロの一人称の語りの迫力。幸福な少年が革命の転変で無残に虚脱していく最初の部分もとても上手なのに、その後戦争や粛清で人が死ねば死ぬほど語りは単調になっていく後半の怖いこと。肉機械(人間)にはついていけない、光と氷の兄弟姉妹の恐るべき選民思想はどうなるのか。2021/03/15

かわうそ

31
内容的には前作「氷」とかぶるところが多いものの、より設定に深みが増し主人公の変容に伴う一人称の記述スタイルの変化など新たな読みどころもあって楽しい。第三部にも期待。2015/12/05

そふぃあ

28
初見が『青い脂』だったから身構えてたが、普通に理解可能な文章、親しみやすい面白さでびっくりした。まあ内容はぶっとびなんだけど、、ツングースカ大爆発の時に落ちた隕石の中身は実は氷で、その氷で胸を殴打すると原初の光の記憶が蘇るという内容。真名ブロことアレクサンドルが姉妹フェルと共に、地球に散らばった23,000の光の兄弟姉妹を探し出す物語。二万三千以外の人間は「空っぽのクルミ」であり、後半では肉機械と呼ばれる。人間を徹底して客観的に描写することで、その動物性が曝け出される。みんな感極まると放屁する。2018/11/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9832476
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。