首切りの歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309206851
  • NDC分類 389
  • Cコード C0098

出版社内容情報

見せしめ、コレクション、科学や芸術の対象……。なぜ人々は首を切断したがるのか? 驚愕のエピソード満載の歴史ノンフィクション!

【著者紹介】
オックスフォード大学の名誉研究員。著書にヘンリー・ウェルカムの伝記An Infinity of Things、共著にピット・リヴァーズ博物館の歴史について書かれたKnowing Thingsがある。

内容説明

なぜ人は斬られた首に魅了されるのか?見せしめ、コレクション、科学や芸術、崇拝の対象…。驚愕のエピソード満載の異色歴史ノンフィクション!

目次

第1章 首狩り族(ビット・リヴァーズ博物館の干し首;首と銃を交換するビジネス ほか)
第2章 戦利品の首(太平洋戦争中の首狩り;土産物ハンティング ほか)
第3章 反逆者の首(二一世紀の処刑台;社会の価値観間の変化 ほか)
第4章 額に入れた首(究極の肖像;画家たちが追求した断頭シーン ほか)
第5章 聖なる首(オリヴァー・ブランケットの首;注目と富を集める首 ほか)
第6章 頭蓋骨フィーバー(骨相学ブーム;人種の研究という科学 ほか)
第7章 切開される頭部(人体解剖の授業;感情の切り替え方を学ぶ ほか)
第8章 生きている頭部(水槽に浮かぶ脳;ギロチン処刑後に動く東部 ほか)

著者等紹介

ラーソン,フランシス[ラーソン,フランシス] [Larson,Frances]
オックスフォード大学の名誉研究員。著書にヘンリー・ウォルカムの伝記An Infinity of Things、博士号取得後に研究員として勤務した

矢野真千子[ヤノマチコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マカロニ マカロン

10
個人の感想です:B。世界の著名絵画にはカバー絵のような首を持つ女の肖像が多く描かれている。著者は言う「私たちの歴史には、あちこちに切断された頭部が転がっている。「首狩り」という言葉は文明とかけ離れた異国の危険な世界を連想させるが、実際には最近まで人々の日常世界と隣り合わせにあった」。クロムウェルの首に始まって、首狩り族、戦利品としての首、画家たちが描いた断頭シーンなどショッキングな内容が多い。なかでも、太平洋戦争中日本兵の死体から首を切り取り頭蓋骨を土産に持ち帰った米兵、豪兵の話は日本人として衝撃受けた。2019/03/16

ルナティック

4
結構真面目な本ですが、趣味的に合っていたので嬉しかった。首といっても乾燥させて~頭蓋骨として~と様々。死刑をメインかと思ったが、何故首を欲しがるのか等々、心理面に切り込んでいる。白人の他の人種への差別意識の考察も、見逃せない。またギロチンは首切り装置なんだが、「皆に平等に」という目的を達したが、「人間を物体化」させてしまった等の考察は、今現在にも通じるものがあった。切ってしまった首は、もう人間ではないのだろうか・・・写真は少なめだが、衝撃ある物が多く、ビックリさせられる。太平洋戦争下の日本人兵士の首も・・2016/01/13

jackbdc

2
R15+相当だろうか。表紙の描写をみて率直に気持ち悪いと思うけれども、人類史を俯瞰すれば現代人の感覚こそ特殊なのかもしれない。通読により、つい最近まで生活の傍らに暴力や死が存在していたという事実を思い知らされた。印象に残ったのは2点。1.戦争の残虐性:第二次世界大戦の日本兵の死体へ対する残虐な仕打ちを知ってとてもショックを受けた。日本で公にされたことはあるのだろうか?2.骨相学:これも初見だった。トンデモ科学なのだが大ブームになったというのが面白い。最新科学も将来のお笑いネタにならないともいえない。2020/12/22

paxomnibus

1
「首級をあげる」「首実検」という言葉があるように、戦闘時に的の首切り落として手柄の証拠とするのは日本でも戦国時代に行われていた。だから首狩りは過去、もしくは未開の地のできごとと思っていたがさにあらず! ごくごく最近まで行われていたのだ、それも需要のある一種の土産物として。西洋人が欲しがるから、干し首が量産され、墓が荒らされて頭蓋骨が盗まれた。第二章「戦利品の首」では太平洋戦争中のガタルカナルやペリリュー島で戦死した日本兵の首が拾われ、頭蓋骨として磨かれ、記念品として米国に持ち帰られたという。驚きに満ちた本2018/12/24

じぇろポーta

1
「人の首」にまつわる様々なテーマが興味深い。WWⅡにおいてドイツ兵の頭蓋骨を戦利品にする連合軍兵士などいなかったという指摘が重い。アルコー冷凍財団のようなカルトすれすれのキワモノも茶化さず真面目に論じている筆者の姿勢が素晴らしい。2016/10/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9823862
  • ご注意事項