出版社内容情報
ソンタグ日記第2巻。下巻は1969年から80年までを収録。批評の鋭さは増し、自らへの沈潜はより深まる──土星の徴を携えて。
【著者紹介】
1933年生まれ。20世紀アメリカを代表する批評家・小説家。著書に『私は生まれなおしている』、『反解釈』、『写真論』、『火山に恋して』、『良心の領界』など。2004年没。
内容説明
ソンタグ36歳から47歳までの日記。映画製作、訪中計画、転移性乳がん、敬愛するバルトの死、ブロツキーとの交流…。批評の鋭さは増し、自らへの沈潜はより深まる。
目次
こころは体につられて(1969年~1980年)
著者等紹介
ソンタグ,スーザン[ソンタグ,スーザン] [Sontag,Susan]
1933年生まれ。二〇世紀アメリカを代表する批判家・小説家。1963年、小説『夢の賜物』にてテビューを飾る。2004年他界
木幡和枝[コバタカズエ]
1946年東京生まれ。2014年3月まで東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授。上智大学文学部新聞学科卒業後、編集に従事。70年代より美術、音楽、ダンスのプロデューサー、NY“P.S.1”の客員学芸員。82年オルタナティヴ・スペース“plan‐B”を田中泯らとオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
50
【いかに書き留めるか、その形式との関連で思想/芸術の歴史を辿ることができる――手紙、原稿、覚え書き】ソンタグによる日記とノート。本巻では、36歳から47歳までを収録。映画製作、訪中計画、ブロツキーとの交流など。知的関心、特に文学や哲学の関心から発した探究の軌跡。著者は、<矛盾をきたす、そうなりそうな気がする。もう学習して、大丈夫になってるかもしれない。全身全霊で愛すること(これまで、本当にはできていなかった)と、それと同時に、自律的でありながら独りでいても苦しまないで済む――そうなれるだろうか?>と……⇒2024/03/19
兎乃
32
上下巻纏めて) /1964年〜のソンタグは批評家として実り多い季節で、『私は生まれなおしている』よりもさらに研ぎ澄まされた覚書が連なる。書きたい時に書くスタイルで、この覚書がアノ評論やコノ評論に繋がるのか と思い巡らせる。『死の装具』の酷評や『ブラザー・カール』の壊滅的な評価に対峙する記述は、辛辣に自己評価できる漢を感じる。転移性乳癌の手術/治療(74〜77年)に関する直接的記述はほぼ無い。けれどその時期のメモは胸を打つ。腹を括った聡明な女は 実にハンサムで魅力的だ。下巻でバランシンの名前が出て 嬉しい。2015/08/16
takao
2
ふむ2024/03/13
n_kurita
1
とても面白く、刺激になる。この人はものすごい勢いで生きていた。「心は体につられて」生きている、とあったが、本当にそれを体現していた人なのだなぁ。格好いいです。憧れてるんです。この人のように生きられたなら、と思います。大好きです。2019/03/11
rinrin
0
【BOOK(2014)-240】!!!!!!2014/12/15