神童のための童話集

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309206196
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

目次

逃げた指たち(一九二二)
ホンノチョットたち(一九二二)
ペガサスの四辺形(一九二一)
預言者のお話(一九二二)
ヤコービと“ヤーコブィ”(一九一八)
大惨事(一九一九~一九二二)
負けプレーヤー(一九二一)
思考一代記(一九二二)
グライアたち(一九二二)
スピノザと蜘蛛(一九二一)〔ほか〕

著者等紹介

クルジジャノフスキィ,シギズムント[クルジジャノフスキィ,シギズムント] [Кржижановский,Сигизмунд]
1887年、キエフに生まれる。1920~30年代、モスクワで小説の他、戯曲・映画台本などを執筆。しかしその作品は生前、ほとんど発表されることはなかった。アルコール依存症と失語症のなか、1950年に死去

東海晃久[トウカイアキヒサ]
1971年生まれ。現在、神戸市外国語大学、同志社大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴィオラ

8
とんでもなく面白いと思える作品と、何がなんだか全くもって理解不能な作品が入り混じった作品集。個人的には、イーガンや円城塔を読んでいるようなテンションでした。訳者あとがきで、この訳は不完全的な事を書いちゃう訳者については色々と言いたい事がなきにしもあらずですが、とりあえずルビに漢字をがんがん使っちゃうのは読みにくいからやめて欲しいなぁ…って、ただの老眼か?!(; ̄д ̄)2013/09/21

aoneko

7
あ、意外と読める、かも?とおもったのは、異世界を逍遥するような最初の二つだけで、後は主に唸りながら。「ページが脳味噌の上に伸し掛かり、ページが脳味噌を下から押し上げてきた。至る所から言葉と文字、文字と言葉……」が まさにその通りだと思えるような読み心地。わからないなりに面白そうと思えるものと、見事になるほどわからんなものと。濃ゆい哲学書のような童話集でした。 2013/07/21

すけきよ

7
河出版異色作家短篇集(勝手に命名)第三弾。今まで、全く知られていなかったロシア作品が、1年の間に二冊も短篇集が出るとは!ちなみに『瞳孔の中』とは収録作品はかぶっていない。観念や概念をキャラクター化・具象化した作品が多い。わかりやすく言うなら、哲学者ではなく、文字通り立ち上がった哲学そのものと対話する、という感じ。正直、我が理解力では、半分以上よくわからない……いや、さっぱりわからない話ばかり。物凄く乱暴に例えるとイーガンの「暗黒整数」とかに感触が近いかなぁ……なんて言うと、怒られちゃう?(笑)2013/05/30

内島菫

5
冒頭の「逃げた指たち」は、文章の冴え、(ピアニストの指が逃げ元に戻る一連の出来事に対する)その理由のなさ、ユーモアにおいて本書中一番の傑作だった。全体的にシュールレアリズムの雰囲気を感じたが、特に「《歴史の一頁》」は、土台の部分からシュール。しかし、シュールさとはリアルを信じている事であり、子供のような純真さに支えられた疑問と虚をつく素朴さの呈示なのだ。掉尾を飾る「無者の国」の無者神話である長男(あらゆるもの)、次男(一なるもの)、三男(繋ぐもの)のエピソードが面白かった。それによると人は三男らしい。2014/06/16

ハルト

3
読了:○ 眼球愛。2013/08/09

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