動物と分かちあう人生

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309205908
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0098

内容説明

冒険好きな英国少女が、長い旅の果てに行き着いた日本。ライフワークとなった動物シェルター(アーク)創設から阪神大震災、そして東日本大震災。在日40年、救助の軌跡と動物保護の実態を問う。

目次

1 なぜ、日本?―イギリスから日本へ、長い旅は続く(十代の頃の冒険旅行;運命の人との出会い;ロシア・中国横断のたび;感激の日本上陸;大阪郊外の田園生活;一九九〇年、アーク設立)
2 家族と友達と動物と―動物と分かちあう生活(大好きなポニーの思い出;大学時代の動物体験;日本のペットたち;わたしの十六匹の愛犬たち)
3 箱舟に乗った動物たち―人生を変えた阪神大震災(被災した動物を救おう;悲劇に終わった善意;ドラマになった犬や猫たち;ウサギ大騒動;アークの転機になった大震災)
4 命を救え―二〇一一年三月十一日、東北に地震と津波(後回しになる震災動物の救助;東日本大震災、三月の日記)

著者等紹介

オリバー,エリザベス[オリバー,エリザベス][Oliver,Elizabeth]
1940年英国サマーセット州生まれ。ノッティンガム大学で農学(酪農業)を専攻し、ロンドン大学で日本語を専攻する。1965年来日。以後、関西に在住、大阪工業大学の常勤英語講師となり、教師の傍ら動物保護活動を開始。1990年、動物保護団体アークを設立する。1995年の阪神淡路大震災では被災動物600匹余を保護した。震災を機にライフワークとして本格的にアークの運営に専念するため、教職を退職

三村美智子[ミムラミチコ]
東京に生まれ育つ。リア、キャロル、マザーグースなどのノンセンス文学に関心が深く、雑誌や展覧会などで紹介をしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

36
このページでは『箱舟[アーク]に乗った動物たち(仮)』になっていますが、本のタイトルは『動物と分かちあう人』です。日本を代表する動物保護団体アークの創始者であるエリザベス・オリバーさんが、日本でアークを立ち上げることになった経緯。阪神淡路大震災や昨年起きた東日本大震災での出来事を綴っています。大震災という非常時、人は自分たちが生きていくことに必死でなかなかペットにまで気をまわせないもの。そんな中飼い主を亡くし心に傷を負った動物に手を差し伸べ続けた彼女たちの活動には頭が下がります。★★★★2012/04/16

くろえみ

7
素晴らしかった。一つ一つのエピソードに感動し、涙さえ流れる場面もあった。まだまだ、日本は動物愛護の後進国。私も、支援している団体があるが、今まで以上にもっと彼らと関わって、動物の幸せへの道を手助けをしたいと思った。と共に、街で見かける阿呆な飼い主どもに教育もしていかねば!!! 少し残念だったのは、翻訳があまり上手でないこと。できればオリバーさんの原文を読んでみたい。2012/06/09

ワッピー

5
被災した人間には(程度の差はあれ)手を差し伸べる制度があっても、動物にはその救いは及ばない。このような活動をされている団体があるということをこころからうれしく思います。2012/03/18

tuko

3
前半は、作者の前半生。イギリスでは犬と同じくらい身近に馬が居るんだなぁ。後半は、阪神淡路大震災と東日本大震災でのペットレスキューの様子。阪神地震で全国の人々から寄せられた寄付金がアークには全然渡らず、行政の機関に消えてしまったというくだりに唖然、でもありそうな事だ。飼い主の意識、ペット産業の儲け主義、非常時のペットレスキューの未整備、変えていかなきゃならない事がまだまだ沢山有る。2016/03/10

ねこまた

2
日本に対する偏見だろというのが多く、読むのを止めようかとも思いました(一つの事柄から憶測で日本人というのはこうだ、欧米人と違ってダメだ的な) 。後半は保護団体らしい話に。政府の人たち、ちゃんと読んで考えてね。阪神の地震でペットのための寄付金が消えた話は本当なんだろうか?いかにもありそうだけど2012/05/20

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