内容説明
『百一夜物語』は『千一夜物語』(『アラビアンナイト』)と同じ流れをくむ、アラビア語の説話集である。両者は別々に伝承されたと考えられているが、おもに東アラブ地域で流布していた『千一夜物語』に対して、本書『百一夜物語』はマグリブ(チュニジア、アルジェリア、モロッコ)とアンダルス(イスラーム支配下のイベリア半島)で流布していたとされる。巨人の島、裏切られた王、さらわれる王女、空飛ぶ木馬など、『千一夜物語』との類似点と相違点を楽しむことができる、夢のようなアラブの物語をどうぞ。
著者等紹介
鷲見朗子[スミアキコ]
1963年生まれ。ノートルダム女子大学卒業。ミシガン大学大学院近代中東・北アフリカ研究所およびインディアナ大学大学院比較文学修士課程、同大学院近東言語文化学科博士課程修了。Ph.D.(アラブ文学)アラブ文学、アラビア語教育専攻。現在、京都ノートルダム女子大学教授、放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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