内容説明
60歳になって学校からリストラされた教師が、新生活の門出の夜、何者かに襲われる。病院で目覚めた彼に襲撃の記憶はなく、やがて彼は偶然出会った記憶係の女性に惹かれる自分に気づく。退院をきっかけに同居をはじめた末娘を始め、彼を取り巻く女たちとの葛藤を淡々と描きつつ、新しい人生の意味を浮かびあがらせる、名手アン・タイラーの新作。
著者等紹介
タイラー,アン[タイラー,アン][Tyler,Anne]
1941年、アメリカ中西部のミネアポリス生まれ。幼少期から11歳まで、クェーカーのコミュニティで徹底した自然志向の生活を送る。コロンビア大学でロシア文学を専攻し、1964年に最初の長篇を発表。1972年以降はボルティモアに定住し、同地を舞台にした作品を執筆する。82年『ここがホームシック・レストラン』以後、発表するすべての作品がベストセラーリストに入る人気作家となる。ピューリツァー賞など受賞多数
中野恵津子[ナカノエツコ]
翻訳家。1944年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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