蝶コレクターの黒い欲望―乱獲と密売はいかに自然を破壊したか?

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309205465
  • NDC分類 486.8
  • Cコード C0098

内容説明

誰が蝶を滅ぼすのか?蝶を滅ぼす者と蝶を守る者の戦い!インターネットで密売される蝶や、自然破壊によって生息地を奪われる蝶たち…希少な蝶が直面している絶滅の危機と、それに立ち向かう人々の戦いを敏腕ジャーナリストが描く。

目次

第1章 ニカラグアへ出発、チョウ目との対面
第2章 蝶を自由に飛ばせる純粋主義者
第3章 放蝶は悪か?
第4章 蝶を愛する人々
第5章 オオカバマダラの大移動
第6章 世界一のお尋ね者蝶密売人を追いかけて
第7章 命知らずの蝶ハンター
第8章 蝶の保護か国家安全保障か
第9章 芸術と蝶
第10章 創造論か進化論か
第11章 蝶の復活

著者等紹介

ラウファー,ピーター[ラウファー,ピーター][Laufer,Peter]
国境問題やイラク戦争などの政治問題を取材するジャーナリスト

寺西のぶ子[テラニシノブコ]
京都市生まれ。成蹊大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨクト

23
優雅に空を舞い、花を渡る、最も綺麗な昆虫・蝶。人々を魅了するがゆえに、標本コレクション・密売の対象となり、多くが絶滅の危機に瀕している。絶滅に瀕し、希少種であれば更に価値が高まる負のサイクル。一概に悪いとは言わない、美しい姿を残したいのもわかる。ただ、度が過ぎないように。ただでさえ、人類の繁栄により、ニッチが脅かされているのだから。2%の卵しか孵化できない、だが100%孵化させるのも違う。その孵化できない98%の卵が生態系において様々な生物を支えていると思うと、なんか考えさせられる。2013/12/03

朱音

10
蝶園、密猟者と取締官、ブリーダー業者、環境保護団体、学者に芸術家と蝶に魅せられたさまざまな人を取材していて、蝶にまつわる世界のルポとして読み応えがある。副題にある乱獲や密売の他にも環境破壊による食草の減少や人為的な異種交配など蝶の生態を脅かすものは多く危機的なものも少なからずあるらしい。もちろんそれは蝶のみに限らず我々自身にも降りかかってくることなのだが。環境破壊について考える、と言葉で言うのは容易いけれどさてでは自分は何をすればいいのだろう?2010/09/16

misui

2
蝶には不案内なジャーナリストが蝶に関わる様々な人に話を聞くというもの。ブリーダーの話を聞いたら次は研究者へ、アーティストへ…と取材していき、ある意見を取り上げたならしっかり反対意見も聞いている。この態度自体は冷静でとてもいいと思うし、意見を並べて読者に問題提起するには申し分ないのだけど、その距離の取り方ゆえに、どの立場も人間の都合で蝶を利用している点では同じではないかと感じた。研究者は密猟も辞さず、保護論者にしても、結局は宗教や利己心が透けて見えるのがなんとも寒々しい。2011/11/26

洋なし

1
日本人の悪い人が出て来た…2012/02/23

ロウラ

0
p96 蝶の隠喩の例 気持ちがそわそわする時に「I have butterflies in my stomach.」 など見知らぬ存ぜぬ蝶について考えてきた他者や歴史に触れられて、蝶に関心をもてた。2021/10/20

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