コロンバイン銃乱射事件の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 517,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309205458
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

13人を殺害した2人の高校生は何を考え、メディアは誤った神話をなぜ流しつづけたのか。全米各紙誌で最優秀図書に選ばれた、迫真のノンフィクション。2010年アメリカ探偵作家クラブ賞受賞。

目次

第1部 女性が負傷
第2部 アフター・アンド・ビフォア
第3部 ダウンワード・スパイラル
第4部 学校を取り戻そう
第5部 裁きの日
エピローグ 「許し」

著者等紹介

カリン,デイヴ[カリン,デイヴ][Cullen,Dave]
アメリカ・シカゴ生まれ。大学卒業後、さまざまな職を転々としたのち、ジャーナリズムの道に進む。軍隊、福音派クリスチャン、バービー収集家など、政治からポップカルチャーまで幅広く取材をする。『コロンバイン銃乱射事件の真実』で、2010年アメリカ探偵作家クラブ賞(犯罪実話部門)受賞

堀江里美[ホリエサトミ]
1981年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『GQ JAPAN』等の雑誌で国際社会、科学、音楽関係等の記事、共訳や別名義でいくつかの文学作品の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Apple

21
この事件について、この上なく丁寧に取材され語っている本だと思いました。犯人の一人エリック・ハリスの異常性とその意図(銃乱射のみならず爆破テロのような意図を持っていたこと)は恐ろしいものだと思いました。また受傷した後生存した人達が障害やさまざまな複雑な感情を乗り越える長い道のりが壮絶で感動的でした。マスコミの無神経な報道や、保安局による隠蔽がさらに人々の傷が癒えることを妨げたというのは注意すべき点だと思いました。どんな小説よりも悪意と精神の異常性と,それに向き合う人々の姿が鮮明に描かれた一冊だと思いました。2024/03/25

テツ

21
1999年に起きたエリックとディラン両少年によるコロンバイン高校銃乱射事件のルポ。僕自身も何となく今までこの事件の記事を読んでいてスクールカースト最底辺だった犯人の少年達による報復のための虐殺だというイメージをもっていたがどうもそうではないのかなという視点を与えてくれた。サイコパス的な傾向があったエリックと自殺願望を抱いていたディランによるただの破滅願望含みの快楽殺人だという見解もあるんですね。銃社会でこの手の犯罪を防ぐのは難しいよなあ……。いつでも誰でも誰かを殺してしまえるという現実に気づくと恐ろしい。2017/04/11

ぐうぐう

9
これは、二人の高校生が、なぜに13人もの命を奪うに至ったかを追うノンフィクションという以上に、この事件がいかに誤解に満ち、それがまかり通っていってしまったかを検証している。伝わっている事件の常識が、ことごとく覆されていく驚き。しかしこれは、コロンバイン事件に限っての話ではないだろう。この世界に今も起こっているショッキングな事件の、その直後の報道というのは、真実のほうが限りなく少ないという、教訓の書だ。2010/07/27

yooou

5
☆☆☆☆★ 今はただ虚しさばかりが残ります。なぜこんな事件がくり返されるのか、どうして防ぐことができないのか。この事件に学び多方面から具体的な対策を講じていく必要性を強く感じました。2012/04/11

garth

4
エリックが主導し、ディランがそれに従ったと考えがちだが、それほど単純なものでもない。サイコパスであるエリックは殺人を計画することはできても、実行にいたる原動力を提供したのは自殺願望の強かったディランの方だったのではないか。二人の希有な組み合わせがこの恐るべき事件を生みだした。説得力ある一冊。2010/07/18

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