ヘヴンアイズ (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309205410
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

自由を求めて孤児院を抜け出し、筏に乗り込んだ3人の子どもたち。川を下ってたどり着いたのは、真っ黒な泥が広がるブラック・ミドゥン。そこには、両手に水かきのある女の子と奇妙な老人が、二人きりで暮らしていた。黒い黒いその泥のなかには、たくさんの秘密と悲しみと、「奇跡」が埋まっていた…。

著者等紹介

アーモンド,デイヴィッド[アーモンド,デイヴィッド][Almond,David]
イングランド北部の古びた炭鉱町に生まれる。1998年、初めて書いた小説『肩胛骨は翼のなごり』が発売4日で増刷がかかる大反響を呼び、優れた児童小説作品に与えられるカーネギー賞、ウィットブレッド賞両賞を受賞。ほかの作品に『火を喰う者たち』(ボストングローブ・ホーンブック賞、ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞受賞)(河出書房新社刊)などがある

金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

42
言葉に言い表せない不安を抱えた幼少期、保護を疎ましく想い旅に出た先は、母親の胎内であるかのような倒錯を覚えた。3人が辿り着いたのは、手に水かきをもつ不思議な少女とグランパが棲むところ。満たされない思いを探し求め彷徨う子供たちが遭遇した出来事や出会い。不思議な魔力と魅力を感じた作品だった。ジャア二ュアリーを探し訪ねてきた赤い髪の女性とヘヴンアイズが重なるかのようなシーンに胸が熱くなった。お腹の中にいたちっぽけな生き物だった頃、大切な思い出の品、幸せや不幸は他人が決める事ではないのかもしれない。成長の軌跡。2021/09/21

みー

6
養護施設から自由を求め、脱走した3人の子供たち。 施設の外の世界は、希望と恐怖が入り交じっていた。 脱走先で出会った不思議な少女と、おじいさん。 彼らの関係は?そしてなぜ、ここに居るのか?そして、何をしているのか? 謎が多く、その全てが解き明かされる訳ではない。 かと言って、読後不満が残るわけでもなく… 大人も子供も、不安を抱えて生きている。そして大人も子供も、幸せを求めている。脱走を機に、ぐんと成長した子供たちの物語2020/08/26

lotta7

5
自由を求めて孤児院を脱走した3人の子供たちの話。筏で河を下り、流れ着いた先で出会った少女と老人には秘密があって…。夢と現実と幻想が折り重なった、ちょっぴり怖い幻想ファンタジーです。拙い感想文では上手く表現が出来ないので、ジャケットの絵(裏も)が気に入れば読んでみて下さい。イメージ通りの内容です。やや大人向きの内容です。翻訳本は不思議な雰囲気の作品が多いです。2011/07/09

みよちゃん

4
以前読んだように思ったが、また読んでしまった。孤児たちが自由を求めて、泥の中で暮らす老人と女の子と出会う。あり得ない状況が続くが、親を無くしても一途に慕い続けている子どもたちに、素敵な未来がある事を願うばかりだ。2017/06/30

オラフシンドローム

2
★★★☆☆ 久しぶりの洋書トレーニングとして。 施設を筏で逃げ出した子供達が謎の沼地で謎の美少女と老人に出会う話。 やっぱり、単語力に課題は感じるけど。 どうなんでしょう? モーリーンは悪い大人なのかな? こどもの期待に応えるのは本当に大変だと思う。 グランパは誰だったのかな? 2017/12/16

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