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ウッドストックがやってくる

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309205250
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ウッドストック・フェスティバル――その成功の陰には、借金まみれのモーテルを救うため、コンサートを町に誘致したゲイ青年がいた!? 2009年全米公開、監督アン・リー映画原作の回想録。

【著者紹介】
インテリア・デザイナーとして働く傍ら、親が経営する破産寸前のモーテルを救うため、伝説のコンサートを町に誘致する。その顛末を書いたのが本書。その後、作家・脚本家として成功。大学で創作と演技を教えている。

内容説明

ユダヤ人でゲイでデブ…幼い頃から差別を受け、シニカルなユーモア精神だけを支えに生きてきた青年エリオット。ニューヨークでデザイナーとして成功し、セレブたちとゲイライフを楽しむも、稼いだ金は、さびれた町で破産寸前のモーテルを営む強欲な親に吸いとられるむなしい日々。そんな1969年の夏、「ウッドストック・フェスティバル」が開催地を探していることを知り、エリオットはモーテルの客寄せにちょうどいいと、コンサートをわが町に誘致する。プロデューサーのマイケル・ラングと共にやってきたのは、ありとあらゆる困難と、めくるめく奇跡の3日間だった。

目次

ホワイト・レイクで途方に暮れる
タイチバーグ家の呪い
ぼくのもうひとつの人生
不気味に笑いながら墓穴を掘りつづける
差別の壁をやぶる
金の卵を産むガチョウが飛んでくる
世界が生まれ変わる
最初の波が押し寄せる
地元住民の反乱
誰もが分け前をほしがる
ついにその日がやってくる
ウッドストックを連れて

著者等紹介

矢口誠[ヤグチマコト]
1962年東京生まれ。慶應義塾大学国文科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hippos

14
偏見と因習に対する自由への渇望。21世紀の今では陳腐ですらあるけれど1969年の夏には現実だった。 僕自身は残念なが体験世代ではないけれど、学生時代にはまだまだウッドストックの残り香は感じることができた。他人の自由を尊重しつつ自分自身も自由に生きていきたい。2018/07/25

nanaco-bookworm

5
事実は小説より奇なりと言うけれど、本当にこんな生活(ゲイについて、ちょっと過激な描写が多いかも)をしてる人がいたんだと驚いた。最後のエリオットのお父さんの言葉が悪妻の私にとっては心に残る言葉でした。2010/10/13

ハルト

3
伝説のロックフェスティバル、ウッドストック。40万以上もの人が集結したこの歴史的イベントの裏側を、ひとりの青年の視点から語ったノンフィクションであるのと同時に、ゲイであり親から愛されることを知らなかった彼が、ウッドストックに関わったことを通して、愛情と救済を得る物語でもあった。ウッドストックが目指していたものと、拒絶され、ゲイである己を愛せずにいた彼が求めていたものは、同じだったのかもしれない。音楽による人とのつながり。ラブ&ピース。ひとりの青年の青春を描いた物語としても、とてもおもしろかった。2009/09/15

ゆうすけん

2
ロバートメイプルソープが出てきてすごく驚いた。2014/01/02

vonnel_g

2
アン・リーによる映画はうまい事エッセンスをつまみ上げているのでおすすめ。今よりもずーっと保守的だった時代の空気が伺えるのが非常に良い。一貫して謎の存在である仕掛人のマイケル・ラングの伝記も読んでみたい気がする。2013/03/21

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