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死都ゴモラ―世界の裏側を支配する暗黒帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 402p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309204802
  • NDC分類 973
  • Cコード C0098

内容説明

旧約聖書に記された悪徳の町「ソドムとゴモラ」が、イタリアを本拠として現代世界を喰い荒らし始めている。かつてのマフィアをはるかに超えた権力と経済力を持ち、利潤追求を至上とする凶悪な巨大犯罪企業組織「カモーラ」。中国などアジアを含む全世界の広大な裏経済を巧妙に操り、無数の犠牲者を葬りつつ莫大な不正利権を手中に収めている―知られざる衝撃的な闇の現実。イタリアに輝かしい新星作家が登場―壮大で強靱なノンフィクション・コラージュ小説、鮮烈な捜査小説!2006年度ヴィアレッジョ=レパチ賞受賞。同年度ジャンカルロ・シアーニ賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

74
文章は詩的だが固有名詞の羅列もあり、読みにくく、四苦八苦。おかしい、『軽蔑』の翻訳者なのに何故・・・。カモーラの地元で生まれ、父親から「銃と学歴と持った男は普通の人間だ。それ以外は馬鹿者だ」と教えられてきた作者。そんな作者がペンを持って悪を断じる道に入るきっかけになったのはドン・ペッピーノの死だった。混ぜ物の麻薬でぶっ倒れたが、頭を踏む女のお陰で息を吹き返した男。その様子を見ていた作者が周囲から詰られる場面のシュールさ。一方で 敵対していた街の出身やヘマをした部下の関係者という理由で残虐な最期を迎える人々2018/05/21

読書ニスタ

47
コンテナ物語という別の本で、箱の規格を統一するだけで、世界の物流量が何百倍にも増加した、スゲーと思ったことがある。悪意も簡単に世界に流通したー、そりゃそうかーという本書。イタリアの暗部を潜入取材みたいな書き方、詩的な表現もあったり、悪意がまとわりつくようで、終始気持ちが悪い。マクロな数字は記載ないので、イタリア社会がどの程度の汚染度なのかもわからないので、鵜呑みにすることもできない。こんな世界には関わりたくないという、見下した?ような感覚を持って、読了。2020/05/24

阿呆った(旧・ことうら)

14
あ、ノンフィクションだったの?イタリアのマフィアについて。イタリアの闇を見た。2017/01/22

mejiro

13
生まれ育った町がマフィアに支配されていて、抗争で人が殺される…信じがたいが、本書で描かれるナポリではこれが現実だ。この地にはマフィアの収奪システムが根を張り、人々を抑圧する。犯罪組織はなりふりかまわず金と権力を追い求める。組織のボスは頻繁に入れ替わり、抗争に終わりは見えない。犠牲者の名とその最期がページを占める…彼らの墓碑銘を刻むように。著者の憤りや無念と共に。終盤、著者は産業廃棄物で汚染された土地を訪れる。いっときの欲望が未来に強いる代償に戦慄する。想像を絶する地獄巡りと勇気ある告発の書。2019/03/07

根雨一郎

7
ルポルタージュと呼ぶには叙情的に過ぎる。故に読みにくく、故に鋭く重く、故にひどく切ない。2010/01/24

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