コリン・ウィルソンのすべて〈上〉―自伝

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309204482
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

1931年イギリス、レスターに生まれたコリン・ウィルソンは、転職を重ね、パリ、ロンドンを放浪しながら、独学を続け、戯曲や小説を書いて、作家を志した。1956年に、野宿をしながら大英博物館の読書室で執筆した、処女作『アウトサイダー』刊行されるや、世界的ベストセラーとなり、一躍有名人となる。自らの性的な遍歴、有名人との出会いなどを正直に語る一方、様々な本との出会いと、そこから生まれた思索の道筋を明らかにしていく。殺人や性的な倒錯から、思想家・神秘家の思想の高みまでを思いめぐらし、独自の世界をきずいたコリン・ウィルソンの全貌を知るための格好の書。

目次

入場券を神にお返しする
ロマン主義的ニヒリスト
メアリー
結婚そしてロンドン
無政府主義とソーホー街
ジョイ
ロンドンと『アウトサイダー』
突破口を拓く
揺り返し
離脱
レニングラードでのジョン・ブレイン
アメリカ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

70
図書館の棚で偶然みつける。浮浪者のような生活をしつつ、大英博物館の図書館に通って24才で「アウトサイダー」を書き、ベストセラーになった著者の自伝(2004) 正直、幼少期から語るのだが淡々としていて、やたらに性の話題が多い。彼自身の無数の転職や付き合いのあった無名有名人たちとのエピソードが満載。名が売れて著名な作家たちとの話に感心した。ヘンリー・ミラーやハクスリー、カミュなど。正直、下巻もあるがあまり読む気がすすまない。そこまでのファンでもないせいもある。ただ「アウトサイダー」は近いうち再読したい。2018/06/23

シフ子

1
ウィルソンがいつ誰と何をしてどう思ったかを事細かく記した書。上巻しか図書館になかった。人間観察眼が鋭く 一瞬にして人を見抜き 批評分析している。作家に会う機会があったら 本当に気をつけないといけない。グレアム・グリーンといかに折り合いが悪いかが描かれている部分が印象的。2010/03/26

shostakovich

0
タイトルからは伝記作家など第三者によるコリン・ウィルソン(CW)研究に思えますが、これは紛れもない自伝です。どうしてこのようなタイトルになったのか首を傾げざるを得ませんが、名著『アウトサイダー』の執筆・出版にまつわる顛末や、思春期の(波乱に満ちた?)性生活にいたるまでが惜しげもなく暴露されていて、本書を読めばCWのすべてが分かる(分った気になる)のは本当ですが。天才と何とかは紙一重だといいますが、CWは、まさにその境界を行ったり来たりしている現代の天才に他ならないことが実感できる良著だと思います。2005/10/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/360742
  • ご注意事項