Modern & classic
待ち合わせ

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309204345
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

別れて3か月。僕はひたすらクレマンスを待ちつづけている。待ち合わせの妄想に支配される日常。文体の魔術師が放つ異色のフランス文学。

著者等紹介

オステール,クリスチャン[オステール,クリスチャン][Oster,Christian]
1949年、パリに生まれる。パリ第4大学とパリ第7大学で学び、1972年に文学修士。書店勤務の後、推理小説を書きはじめ、1984年に『殺し屋の休息』で作家デビューを果たす。1989年の『バレーボール』で純文学系の作家に転身。1998年の『オディールのいないところ』で注目され、1999年『僕のアパルトマン』でメディシス賞を受賞。2001年刊行の長編第8作『家政婦』が映画化されてからは一般にも知られるようになった

宮林寛[ミヤバヤシカン]
1957年生まれ。パリ第7大学博士課程修了。慶応義塾大学文学部教授。専攻はフランス近代詩
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たっきー

9
出ていってしまった彼女を待つ男の話。彼女を待ってるのに、友達の女から誘惑されたらあっさりのるんかい!とつっこみを入れてしまった。先に感想を書かれている方ほど深く読めなかったな…2015/07/23

uni

6
原題Les rendez vous。そのままですが、待ち合わせというのはあまりしっくりこない。どちらかと言うと逢引き。原文は相当癖があるようで、訳者さんのこだわりで原文のピリオドと同じ位置に訳文の句読点をおいたらしい。その効果か主人公の妄想めいた思考や思い込みの激しい言動が色々読み手の頭にすんなり入り込んでくる。面白い文体の小説。主人公の男は思慮が足りなさ過ぎて終盤は頭くるってるとしか思えなかった。表紙お洒落。2016/02/01

ぱせり

5
思えば、みんな「待ち合わせ」をしている。相手が知っているかどうかは二の次の待ち合わせが、混線している感じだ。これをほどくための鍵は、主人公も知らない大きな待ち合わせの渦中に、主人公もろとも読者もほうりこまれていることに気がつくこと、かな。どうにも不思議な人たちとお近づきになってしまったような気がする。2022/12/13

いたいけなべあ

2
3か月前に恋人に去られた男が延々と恋人を待ち続ける、って話。 待っていることの正当性がとりとめのない思考からずるずると引きずり出される妄想で彩られ強引に結論付けされていく。 もう一人、妻に出奔された友だちが出てくるのだけど、その出奔妻が実は… もやもやが癖になる。2013/04/19

0
待つってそれ自体で妄想膨らむ状況なのかも。待ちながらずっととらわれてる人の頭の中に入っちゃったような本だった。2017/11/09

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