内容説明
伝説のビート作家のノワール・サスペンス。ギンズバーグ、ジュネ、バロウズ、ベケット、メイラーほか、多くの作家たちに圧倒的な影響を与えた偉大なるビートニクの幻の名作、ついに刊行。
著者等紹介
トロッキ,アレグザンダー[トロッキ,アレグザンダー][Trocchi,Alexander]
1925年、イギリスのグラスゴーに生まれる。グラスゴー大学で文学と哲学を学ぶ。奨学金を得てパリに渡り、文芸雑誌『マーリン』を創刊。ベケットやジュネ、イヨネスコ、ヘンリー・ミラーらを積極的に紹介する。一方でペンネームを使って、オリンピア・プレスから数冊のポルノグラフィーを刊行。フランシス・レンゲル名で出版した『ヤング・アダム』はオリンピア・プレス最初のベストセラーのひとつとなる。その後、アメリカに渡り、ビートニクたちとの交流を深めるとともに、ドラッグと同性愛というスキャンダラスな主題を正面から取り上げた問題作『カインの書』を発表し、ノーマン・メイラーやベケットらに激賞される。ドラッグの売買により逮捕されたことがきっかけとなり、イギリスに帰還。以後、ロンドンに住み、自らが発案したシグマなるプロジェクトに情熱を傾けていたが、1984年、肺の悪性腫瘍の手術後、自宅にて息を引き取った
浜野アキオ[ハマノアキオ]
1961年、宮城県生まれ。京都大学文学部卒業後、英米文学の翻訳に携わる
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