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即興演奏(アンプロヴイザシオン)―ビュトール自らを語る

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309203874
  • NDC分類 954
  • Cコード C0098

内容説明

二十世紀文学の根源的課題から自作創造の秘密へ―はじめて明かされる、変容するエクリチュールの軌跡。フランス文学の巨人が克明に掘り下げる、二十世紀文学の根源。

目次

冷たい夜
不確かな夜明け
小説への道
考えつづけたこと
霧のなかの光
『心変わり』を中国人に紹介する
鉄道の意識
大西洋横断
基盤状組織
パリにおける心情の間歇
旅すること
さまざまな言語からの贈り物
イメージの侵略
発見を求めて
文学と音楽
夢の学校
人生を変える

著者等紹介

ビュトール,ミシェル[ビュトール,ミシェル][Butor,Michel]
1926年北フランスのモンサン=ヴァルールに生まれる。パリ大学卒。戦後フランスを代表する作家、小説家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

38
副題に「ビュトール自らを語る」とあるとおり、ヌーヴォー・ロマンの作家ビュトールが自作について詳細に語っている。/ 【ミシェル・ビュトールは一九七四年秋から九一年六月までジュネーヴ大学文学部教授の地位にあった。毎週公開講義が二つとセミネールが二つ(略)。 ー中略ー しかし定年を迎えようとするとき、同僚たちからの要望にこたえて、最後の一学年には自作について語るという公開講義をした。それがこの『即興演奏』のもとである(原題『ミシェル・ビュトールについての即興演奏ーー変容するエクリチュール』)(原語略)。】2023/03/11

マウリツィウス

15
ビュトールの享楽批判序説を求めていけるでしょう。フランス現代文学における古典主義位置は新約意味でもある合流点、ジェイムズ・ジョイスを突破していける。古典主義の導入した文明史論絶対主義を批判する。「新約」、つまり旧約聖書の「預言」機能を承認したビュトール、古典主義と新約主義の二面価値を最終論旨に突き抜けた。従って『心変わり』にある停滞描写は忠実とも呼べ、古典主義の覇権を「誤謬としてではなく価値論」とする。デュラス、ビュトールは批判世界論を展開しオリジナル概念崇拝をエゴによる傲慢と見抜いた。/ユダヤ教仏語翻案2014/02/06

あなた

4
今回ビュトールの発言を読んではじめて認識したのだが、実はビュトールが『心変わり』で苦心惨憺してつくりあげた文学的な語りに関する物語技法を京極夏彦が『塗仏の宴(始末)』であっさりやってしまっている。あれ読んだときは俺も全身総毛立って身震いしたけれども2010/07/19

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