ピューマの影―インカ〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309203768
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

時は16世紀、大航海時代―南米ペルーでは栄華を誇った帝国インカが分裂の危機を迎え、スペインから“黄金”を求めてピサロ一行が上陸してきた。人口二千万に及ぶ大国がわずか二百人足らずの征服者たちに滅ぼされたのはなぜか?若き征服者とインカ帝国存亡の鍵を握る娘との禁じられた愛は実るのか?圧倒的ディテールで贈る壮大な歴史ロマン。

著者等紹介

阪田由美子[サカタユミコ]
1958年生まれ。慶応義塾大学文学部卒。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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キムチ27

20
頭の中のインカ幻影が濃密な時の勢いで読了。マチュピチュを始め、コンドル・リャマ・コカ・・そして現地の人々の細かいリサーチが入っているせいか、クスコ、インカ帝国が丁寧に描かれている。とはいうものの、ピサロが入る時にいた混血少女アナマヤがすっと、一行のガブリエルと恋を語り合える設定でドボン。そんなに自由な気風で交流するとは思えない。インカの遺跡が残すなぞは全て「なぜ?」が強烈に息づいており、インカトレイルが皇帝のみ、歩けたという。今でも頑なに「神への祈り」の時を守り続ける人々とは些か異にしたノベルという感じ。2014/06/22

履庵

2
これもインカ帝国の話。最後(と言われる)の皇帝アタワルパの頃の話。スペイン人とインカ帝国の人々の話で、はるかなる黄金帝国の後半部分が話が重なっているので、面白いな~と思って読みましたが、3巻頃(最終刊)にはスペイン人視点が鼻について、ちょっとトーンダウンした記憶がある。2013/10/13

mob

1
主役男女の出会いの前までは、なかなかに良い雰囲気のある小説だった。勉強して取材して書いた文章は尊いものだ。 しかし、史実と冊数を考えれば、間延びもいいところだろうに、なぜこの題材を選んだのだろうか。うがった見方かもしれないが、旧社会だけ否定して悪事に加担せず、容姿的にも欧州女性に近い「漂白したマリンチェ」でも作りたかったのかな? この話はピサロとインカだが、フェミニズム界隈がアステカ滅亡に加担したマリンチェ(コルテスの協力者で現地妻)に同情的なことと似た思いを感じる2020/10/19

莉野

1
巫女メラニィが主人公のオラクルの3部作になんとなく似ている気がした。 スペイン、ピサロ一行のガブリエルとインカのアナマヤが主人公の歴史小説。インカ時代の道具ゃ衣装が物語で息づいている。ただ気になったのがスペインとインカの会話がどちらも西洋風なこと。用語はインカのものだが言い回しゃジョーダンは西洋の小説のそれなのが妙に気になった。しかし内容は面白い!次巻も早く読みたい。2009/09/05

Esperanza

1
インカ帝国先王の声を託された混血の少女と、征服者としてやってきたスペイン人青年を中心に添え、ペルー総督ピサロや最後の皇帝アタワルパなど実在の人物も生き生きと交えて描かれる歴史(ロマンス?)小説。「太陽の王ラムセス」シリーズと同じ編集者。エピソードが助長的などの構成もそうだが、インカの暮らしや思想が目に浮かぶ考証の深さもラムセスシリーズに比肩。今後神様のご都合主義で話が進まないことを祈ります。2009/08/04

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